ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液は両性界面活性剤で、シャンプーなどに配合される場合は、起泡力および泡密度の増強、親水性増粘、刺激緩和作用などを目的に配合されます。
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液の特徴
一般的にシャンプーなどに配合される場合の名称は「コカミドプロピルベタイン」となり、医薬部外品としての表示名がヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(液)となります
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンをカルボキシメチル化して得られる両性化合物(分子内塩)であり、アミノ酢酸ベタイン型に分類される両性界面活性剤です。
シャンプーなどに配合される場合は
・起泡力および泡密度の増強
・親水性増粘
・刺激緩和作用
などの目的でシャンプー製品、洗顔料、洗顔石鹸、ボディソープ製品、ボディ石鹸、クレンジング製品、ハンドソープ製品、入浴剤などに広く使用されています。
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液は両性界面活性剤で、広い範囲のpHで安定していて、陰イオン性界面活性剤との併用により泡立ちを良くするとともにクリーミィな泡を生成します。
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液は両性界面活性剤であり、陰イオン性界面活性剤との併用により水溶液を増粘させることから、親水性増粘(粘度の調整)のために使用されます。
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液は両性界面活性剤のため、陰イオン性界面活性剤単独では皮膚刺激を引き起こす可能性がある場合に併用することでエネルギー効果により陰イオン性界面活性剤の皮膚刺激性を低下させます。
分類:帯電防止剤、ヘアコンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤、洗浄剤、起泡剤、親水性増粘剤
英:Cocoyl Amide Propyldimethyl Glycine Solution
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液の安全性
20年以上の使用実績があり、シャンプーなどへの配合量や通常の使用下で刺激低下の目的で配合される場合において一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。