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酢酸トコフェロール(シャンプー成分事典)

シャンプー成分事典 シャンプー成分事典

 

酢酸トコフェロールは、ビタミンE誘導体であり、血管拡張による血行促進作用や頭皮に対する過酸化脂質抑制による抗酸化作用が認められています。

 

酢酸トコフェロールの特徴

酢酸トコフェロールは、ビタミンE誘導体であり、皮膚に浸透すると表皮に存在するエスラーゼによってトコフェロールに変換され、皮膚内でトコフェロールとして抗酸化力を発揮することを特徴としていることから、「安定型ビタミンE誘導体」とよばれています。

トコフェロール(ビタミンE)は、皮膚において抗酸化作用、血行促進作用など優れた機能を発揮することが知られています。

シャンプーや化粧品などに配合されるのは

・血管拡張による血行促進作用
・過酸化脂質抑制による抗酸化作用

を目的に配合されます。

 

トコフェロール(ビタミンE)は外用剤として皮膚に浸透し末梢血管を拡張することにより血行を促進する作用が認められている医薬品成分です。

シャンプーや化粧品への配合基準量範囲において化粧品にも配合可能であることから、皮膚や頭皮の血行促進目的で様々な製品に汎用されています。

 

また、過酸化脂質抑制による抗酸化作用については、

皮膚が紫外線に曝露されることによって産生される活性酸素の一種である一重項酸素やヒドロキシルラジカル(HO)は、細胞膜と反応して過酸化脂質(lipid peroxide)を生成することが知られています。

そして、これらの反応によって生成された過酸化脂質は、皮膚に対して炎症、浮腫、壊死、色素沈着などを起こします。

しかも、皮表脂質の過酸化脂質量は20代を最小としそれ以降は年齢とともに増加していきます。

紫外線の曝露による生成される過酸化脂質を抑制することは、皮膚の酸化ストレス障害を抑制し、光老化、炎症および色素沈着などの抑制に効果が期待されます。

酢酸トコフェロールは、外用剤として皮脂の酸化を防ぐことが認められている医薬品成分で、基準で定められている範囲において化粧品にも配合可能であることから、皮膚や頭皮の過酸化脂質抑制による抗酸化目的で様々な製品に広く使用されています。

 

分類:酸化防止剤、皮膚コンディショニング剤

英:Tocopheryl Acetate

 

酢酸トコフェロールの安全性

酢酸トコフェロールは食品の添加物や医薬品、医薬部外品としても認められており40年以上の化粧品などへの使用実績もあることから、シャンプーなどへの配合量や通常の使用において、一般に安全性に問題の無い成分であると考えられます。

 

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