フェノキシエタノールは、主に抗菌、防腐剤として使用される芳香族アルコールの1種で、自然界にも存在する成分で、緑茶などにも含まれています。
フェノキシエタノールの特徴
フェノキシエタノールは、ヨーロッパで1950年代から医薬品の防腐剤として使用され、現在でもワクチン類などの防腐剤として広く使用されています。
グリコールエーテルの一種であり、微かな芳香を有する無色透明で僅かに粘稠な液体です。
医薬品以外でも、抗菌、防腐剤としてシャンプーの他、スキンケア化粧品、ボディ&ハンドケア製品、メイクアップ化粧品、洗顔料&洗顔石鹸、日焼け止め製品、洗浄製品、シート&マスク製品などに使用されています。
その他、染料・インク・樹脂・潤滑剤用の防腐剤として使用されることもあります。
フェノキシエタノールの安全性
フェノキシエタノールはパラベン類と一緒に配合されることで相乗効果が得られることが分かっていますが、最近はパラペンのイメージが悪いことからフェノキシエタノール単独で使われることも多くなっています。
フェノキシエタノールはパラペンよりも抗菌、防腐能力がマイルドなので、以前は配合量を多くする必要がありましたが、最近は殺菌剤だけで防腐を行うのではなく、BGやエタノール、ヘキサンジオール、DPG、その他の成分を併用することで配合量を少なくする様にしています。
フェノキシエタノールは化学式ではアルコールの構造を持った芳香族アルコールですが、エタノールと言っても一般的なアルコールとは異なる性質を持った成分ですから、アルコールアレルギーのある人でも問題となることは通常ありません。
(フェノキシエタノールが配合されていても、一般的なアルコール類が配合されていなければアルコールフリー製品と表示されています)
化粧品などでの10年以上の使用実績やシャンプーへの配合量、通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。
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