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水溶性コラーゲン(シャンプー成分辞典)

シャンプー成分事典 シャンプー成分事典

 

水溶性コラーゲンはコラーゲンの語りそのままで水に溶解させたものです。

ご存知のようにコラーゲンは重要な美容成分で、ブタ、鳥類、魚介類などの生体組織から抽出・精製して得られる繊維状タンパク質です。

コラーゲンは本来、水には溶けにくい成分ですが、ペプシンで分解することで、構造を壊さないで水に溶けるコラーゲンが得られ、これを水溶性コラーゲンと言います。

シャンプーや化粧品などに使用される場合は、保湿や刺激緩和のために使用されます。

 

水溶性コラーゲンの特徴

水溶性コラーゲンはコラーゲンの語りそのままで水に溶解させたものです。

コラーゲンは真皮において、線維芽細胞から合成され、水分を多量に保持したヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などを維持・保護・支持し、内部にたっぷりと水分を抱えながら皮膚のハリを支えるための則的に配列しています。

ビルやマンションなどで言えば、建物を支えている柱や鉄骨のようなものとイメージすれば分かりやすいかと思います。

皮膚の構造

 

この生体内にあるコラーゲンは、組織の中では分子間でしっかり結合されているため、通常の状態では水の中に溶け出す量はごくわずかです。

そのため化粧品などに使うための水溶性コラーゲンは、タンパク質分解酵素であるペプシンで分解処理することで、可溶化して作られます。

 

シャンプーなどに配合される目的は、

・水分蒸散抑制および水分保持による保湿作用

・ラウリル硫酸Naに対する刺激緩和作用

 

注:ラウリル硫酸Naは、かっては市販のシャンプー(高級アルコール系)のほとんどに使われていたメインの洗浄成分です。

その後、刺激が強すぎるということで、最近は分子量を大きくして、やや刺激を緩和させたラウレス硫酸Naが主流になっています。

 

分類:ヘアコンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤

英:Soluble Collagen

 

水溶性コラーゲンの安全性

もともとは動物タンパク質由来の物なのでまれにアレルギーなどを引き起こす可能性はありますが、化粧品などへの10年以上の使用実績があり、シャンプーなどへの配合量や通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。

 

 

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