シャンプーの後に使うリンス、コンディショナー、トリートメントって何が違うのでしょう、何のために使って、どういう使い分けをするのかについて解説してみました。
リンスとは
リンスって何?
最近はシャンプーの後にコンディショナーを使うのが当たり前になって来ていますが、もともとはシャンプーの後につけるのはリンスでした。
更にさかのぼって、そもそも、どうしてリンスを使うようになったのかというと
シャンプーがこの世に出回る以前(昭和の中頃以前)は、固形石鹸などで髪を洗っていたそうです。その後、シャンプーが世の中に出回るようになります。
ところがこのシャンプーは、結構洗浄力が強く、シャンプーで髪を洗うと、髪に付着している皮脂がすっかり洗い流されてしまって、髪の脂分がなくなってパサパサ、キシキシになります。
となると、そのまま放置すると髪が傷んでしまうし、くし通りも悪いということから、髪に油分を補給して、髪のキシキシをなくし、くし通りを良くするためのリンスというものが一緒に出回るようになります。
ですから、リンスは、脂分が抜けてキシキシになった髪に油分を補給し、髪の表面をコーティングするための成分を補給するためのものといえます。
また、特殊な例・・・でもありませんが
石鹸系のシャンプーを使う場合もリンスを使用します。
頭皮は通常弱酸性をしているので、シャンプーも弱酸性になるように作られています。
ところが石鹸はアルカリ性で、石鹸シャンプーもアルカリ性になっています。
ですから石鹸シャンプーを使用すると、髪や頭皮がアルカリ性になるだけでなく、髪のキューティクルがめくれ上がって松ぼっくりのようになってしまいます。
このため、石鹸シャンプーを使用した後は、酸性の成分(リンス)で、頭皮や髪を元の弱酸性に戻す必要があり、この時使うものをリンスと呼びます。
もちろん石鹸用のリンスにも通常のリンスに含まれる髪に油分を補給したりコーティングするための成分も含まれていますが、石鹸シャンプー用のリンスは、シャンプーでアルカリ性に傾いた髪や頭皮を弱酸性に戻すことが主目的になります。
コンディショナーとは
以前はシャンプー後はリンスをする事で、終了!となっていたのですが、
パーマやカラーリングの普及などによりダメージヘアーを保護するニーズが高まったことや、あるいは生活レベルの向上で、髪質をより良く保つための「リンス」が求められるようになり
髪の外側だけをコーティングし保護するリンスではなく、髪の内部に浸透して、ダメージヘアを保護する成分や、保湿機能を加えたコンディショナーが出てくるようになりました。
要は
リンス:髪の外側のコーティング
コンディショナー:髪の内部の保護&外側のコーティング
ということでより、髪をより大切にケアするためのものとしてコンディショナーが一般化するようになってきました。
コンディショナーとトリートメントの違いは?
リンスとコンディショナーは主に、髪の外側をケアするためのもので、髪の表面を滑らかに保つ事で、キューティクルの傷みを防ぎ、ぱさつきを抑える働きをします。
一方、トリートメントは、主として髪の内部にダメージヘアーを修復したり状態を整えるための成分を浸透させ、髪の傷みを補修したり、髪の状態を整え、髪の質感を向上させるために使われます。
カラーリングやパーマの普及で、ひどく傷んだ髪を修復するには表面だけでなく、内部にもしっかり補修成分を補給して、より髪を美しくしようとしたものです。
ですから、一般的にはコンディショナーはつけてからすぐに洗い流すのに対して、トリートメントは、つけたままの状態でしばらく(数分間)放置することが普通です。
もちろん、トリートメントには髪の内部だけでなく、髪の外側をカバーする成分も含まれていますから、シャンプー後、トリートメントだけで完了してもOKです。
リンス、コンディショナー、トリートメントの使い分け
石鹸シャンプー用のリンスは別として、最近はリンスを使用することはほとんど無くなってきていて、
単に髪をコーティングするだけのリンスよりも、多少なりとも毛髪を補修する成分の入ったコンディショナーが一般的になってきていると思います。
使い方としてはシャンプーした後リンスまたはコンディショナーのどちらかを使う事になります。
コンディショナーとトリートメントの使い分けについては
髪のダメージなどが酷く、補修したい場合は週に2,3回トリートメントする。
トリートメントしない日にはコンディショナーを使う
という使い方になりますが、髪のダメージが酷いという場合は両方を使う事も有りです。
その時には、先にトリートメントで、髪の補修成分をしっかり髪の内部に浸透させてから、コンディショナーで髪の外側をコーティングする感じになります。
まとめ
大雑把に言うと
リンス>コンディショナー>トリートメントの順に
髪の外側→髪の内部をケアする成分が多くなります。
とはいっても、これらに厳密な定義があるわけでなく、それぞれのシャンプー会社が独自に分類しているだけで、
A社のコンディショナーの方がB社のトリートメントより内部補修のための成分が豊富などということはあり得ます。
ですから、それぞれの製品の特徴を良く捉え、使用方法に従って使用するようにしましょう。
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