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ユーカリ葉エキス(シャンプー成分事典)

ユーカリの木 シャンプー成分事典

 

ユーカリ葉エキスには加齢などにより低下した髪のハリやコシを改善する作用があるほか、頭皮などのバリア機能を改善し、頭皮のアンチエイジングに効果があるほか、冷感を付与する働きもあります。

 

ユーカリ葉エキスの特徴

ユーカリの葉から水、エタノール、BG、またはこれらの混合で抽出して得られる抽出物(植物エキス)です。

ユーカリの葉には有用な成分が豊富に含まれ、中国では感冒・インフルエンザ・下痢などの治療に用いられるほか、消炎剤として火傷・湿疹などの皮膚疾患にも使用されます。

 

ユーカリ葉エキスの効能としては

・VEGF増加による毛髪ハリコシ改善作用

・頭皮のバリア機能改善作用

・頭皮のアンチエイジング

・冷涼感付与

などの効果があります。

 

その他

保湿、収れん、抗菌・殺菌、消臭、血行促進作用、抗炎症、免疫力強化、虫除けなどの効果もあります。

ユーカリの木

VEGF増加による毛髪ハリコシ改善作用

一般に加齢とともに毛髪密度が減少し、毛髪の太さ、曲げ剛性(曲がりにくさ)は40代以降に減少する傾向があります。

この原因としてVEGFが加齢と共に減少するためであり、VEGFが減少すると毛髪の太さ、曲げ剛性(曲がりにくさ)が減少し、髪にハリコシが無くなります。

ユーカリ葉エキスはこのVEGFを増加させる作用を有しており、毛髪のハリやコシを改善させる効果が期待出来ます。

 

VEGF(Vascular Endothelial Growth Factor):血管内皮増殖因子

VEGFは、血管新生を促すタンパク質で血管内皮細胞の増殖を促し、細胞の分裂や遊走、分化などを発生させ働きがあることから、既存の血管から枝分かれした新たな血管が形成されます

 

頭皮のバリア機能改善作用

頭皮(皮膚)にある角層細胞どうしのすき間を満たし、細胞どおしや水分をつなぎとめているのが、皮膚の必須成分「セラミド」です。

ユーカリ葉エキスにはセラミドの量を増加させる機能があり、セラミド量が増加することで頭皮の角質層の水分量が増加し、頭皮から蒸散する水分量が減少することで、頭皮の乾燥を防ぐ事が期待され、結果として頭皮のバリア機能を改善させる効能が期待されます。

 

また、頭皮(皮膚)の角質層は、角質細胞の間を細胞間脂質で満たすことで角質細胞同士を接着しバリア機能を発揮しますが、

角質層直下に存在する顆粒層において、細胞同士の隙間をタイトジャンクション(tight junction)という接着様式によって密着結合しバリアを形成しています。

 

このバリアによって、外からの異物の侵入や細胞の隙間から水分子やイオンの漏れを防ぐ働きをしていますが、ユーカリ葉エキスにはタイトジャンクションの形成を促進することが確認されており、この効果によっても頭皮のバリア機能を改善する効果が期待出来ます。

 

頭皮のアンチエイジング

ユーカリ葉エキスには、強靭性や弾力をもたせたり、組織の構造を支える働きがある、Ⅰ型コラーゲンを分解する酵素の働きを抑える効果があります。

この結果、皮膚(頭皮)のⅠ型コラーゲンの減少を抑えることで、皮膚の老化を抑える(アンチエイジング)効果が期待されます。

 

冷涼感付与

ユーカリ葉エキスに含まれる成分には、頭皮などにある冷たいと感じる神経を刺激する効能が有り、実際に温度が下がっていなくても冷感を感じる効果があります。

また、同じく冷感を感じる効果のあるメントールと同時に使用されている場合で、メントールの濃度が高い場合に、メントールの冷感を痛みと感じる場合があり、この痛み感を抑制する目的でユーカリ葉エキスが配合されている場合があります。

 

分類:皮膚コンディショニング剤、閉塞剤

英:Eucalyptus Globulus Leaf Extract

 

ユーカリ葉エキスの安全性

20年以上の使用実績があり、皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)もほとんどありません。

シャンプーなどへの配合量や通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。

 

 

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