トリートメントは傷んだ髪を内部から補修するためのものです。でも間違ったやり方をしてしまうと、せっかく髪を補修するつもりがかえってダメージを与えてしまったりします。
今回は、洗い流すタイプのトリートメントの正しい手順や、コンディショナーはどうするのかなどについて解説します。
トリートメントの正しい使い方
洗い流すタイプのトリートメントは次の順番で行います。
1 シャンプーとすすぎ
2 髪の水分を取り去る
3 トリートメントを髪につける
4 蒸しタオルを巻いて時間をおく
5 トリートメントを洗い流す
それぞれの作業を、具体的に解説します。
シャンプーとすすぎ
トリートメントを行う前にはまずまずシャンプーをして、髪についた汚れを取り除きます。
この時、シャンプー剤が残っているとトリートメントが効果的に行えないですから、洗い終わった後はシャンプー剤が残らないようにしっかり洗い流します。
髪の水分を取り去る
髪がお湯で濡れたままだと、トリートメント剤を髪につけても、お湯と一緒にしたたって流れてしまいますし、髪に含まれている水分が多いと、せっかくのトリートメントに配合されている、髪を補修するための成分も、髪の内部に浸透しづらくなってしまいます。
逆にバリバリに髪を乾かしすぎると、スムーズにトリートメント剤が髪の隅々まで行き渡りにくくなりますから、髪から適度に水分を取り去るようにします。
水分の取り方としては
髪を手のひらで押さえるようにしながら根本から髪の先の方に向かって押し出すように水分を絞り出します。
目安としては髪から水分がしたたり落ちない程度
場合によってはタオルを頭(髪)に押し当てて、軽く水分を吸わせても良いでしょう。
この時、タオルを髪をゴシゴシしたりすると、髪のキューティクルを傷めてしまいますから、軽くあてるだけにします。
トリートメントを髪につける
いよいよ髪にトリートメント剤をつけていきます。
使用量は、製品の説明に書かれている量を参考にしましょう。髪の量にもよりますが、大目につけたからって、効果が上がるわけではないですから無駄に使用する必要はありません。
一応、お作法としては髪の先から、手のひらに出したトリートメント剤を、手ぐしでつけていきます。
この理由は、髪って、毛穴から出た瞬間には既に死んでいる状態?です。髪に神経や血管は通っていませんから、毛穴を出たあとは劣化する一方になります。
ということは、髪は先の方に行くほど長期間ダメージを受けていますから、より傷んでいるはずですので、まずは毛先の方からトリートメントをより浸透させるために、先につけていきます。
この時、頭皮の方にはなるべくトリートメント剤をつけないようにします。
髪の根元の方はダメージが少ないですし、せっかくのトリートメント剤が頭皮にくっついても勿体ないというか、成分の中には頭皮にあまりよろしくない影響がある成分もあります。
この時、手ぐしだけでなく、目の粗いくしを使ってトリートメントを髪になじませるとより効率的です。
ただし、この時に目の細かいくしを使ってしまうと髪とからまったり、こすれたりしてよくありませんから、目の細かい物は使わないようにしましょう。
蒸しタオルを巻いて時間をおく
トリートメント剤をくまなく髪につけ終わったら、お湯につけ、絞った蒸しタオルで、頭全体をターバンのように包み、5~10分ほど蒸らします。
トリートメントを洗い流す
トリートメントが終わったら、シャワーでトリートメント剤を洗い流します。
この時洗い流しが無いようにしっかり洗い流します。特に頭皮などに付いたままになると頭皮を傷める原因になりますから、頭皮を指でマッサージするように、そして髪は指で揺するようにしてお湯で洗い流します。
トリートメントの回数や、コンディショナーとの併用
トリートメントの回数は週に1、2回が目安です。トリートメントは、成分が髪の内部に浸透していますから毎日行う必要はありません
トリートメントを行った日はトリートメントだけでOKですが、ダメージが気になる場合は、トリートメントを行ったあとにコンディショナーを併用することも可能です。
トリートメントは髪の内部に髪の補修成分を染み込ませるのがメインなのに対してコンディショナーは主に髪の表面を修復し、カバーするためのものなので、トリートメントの後に使用します。
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