シャンプーなどの洗浄成分の解説などで、時々ベタイン系洗浄成分というものが出てきます。
ベタイン系洗浄成分とはどういうものなのか、そしてベタイン系洗浄成分の特徴などについて解説します。
ベタイン系洗浄成分とは
シャンプーなどに使われる洗浄成分の中に両性(アンホ)界面活性剤と言われるものがあります。
そしてこの両性(アンホ)界面活性剤は
アミノ酸型、ベタイン型、天然系に分類され、この中のベタイン型の洗浄成分をベタイン系洗浄成分と言います。
シャンプーの洗浄力を穏やかにして、肌への刺激を緩和する作用があります。低刺激で、ベビーシャンプーにも使われる洗浄成分です。
補助の成分として使用される場合は、メインの洗浄成分の洗浄力の強さを緩和するために使用されます。
ベタイン系の界面活性剤の種類
コカミドプロピルベタインはココナッツを原料とした両性界面活性剤です。
単体でも洗浄性や起泡性はありますが、通常は陰イオン界面活性剤と併用する事で起泡・洗浄力を向上させ、また泡の粘度を上げるなど、泡質の改善に効果があります。
また、泡立ちの悪いアミノ酸系の洗浄成分と併用することで、アミノ酸系のシャンプーの泡立ちを向上するためにも使用されます。
ラウラミドプロピルベタインは、単体で用いられることはなく陰イオン界面活性剤との併用による起泡・洗浄力のアップや増粘(粘りけの向上)に使われます。
また、陰イオン界面活性剤による皮膚や毛髪への刺激性を低下・緩和させることからも、陰イオン界面活性剤と一緒に配合されることがよくあるほか、すすぎ時に毛髪へ滑らかさを付与する、コンディショニング効果があります。
水に溶けやすく、安定性が高く、低刺激で優れた増粘効果、起泡力を有しており、ほかのアニオン系の洗浄成分と混ざりやすく、増粘効果(もっちり感)、泡立ち、洗浄力などの相乗効果が得られます。
ココベタイン
ココベタインは陰イオン界面活性剤との併用することで、起泡・洗浄力をアップするほか増粘目的で使用されます。
また、ラウリル硫酸Naやオレフィン(C14-16)スルホン酸Naなど皮膚刺激性が高い陰イオン界面活性剤と併用することで、陰イオン界面活性剤による皮膚や毛髪への刺激性を低下・緩和させます。
ラウリルヒドロキシスルタインは、単独で使用するよりは、他の界面活性剤と併用することで、泡立ちや、洗浄力を向上させるほか
他の洗浄成分の粘りけを向上(増粘剤)させたり、刺激を緩和したりする働きがあります。
ラウラミドプロピルベタインは、単体で用いられることはなく陰イオン界面活性剤との併用による起泡・洗浄力のアップや増粘(粘りけの向上)に使われます。
また、陰イオン界面活性剤による皮膚や毛髪への刺激性を低下・緩和させることからも、陰イオン界面活性剤と一緒に配合されることがよくあるほか、すすぎ時に毛髪へ滑らかさを付与する、コンディショニング効果があります。