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シャンプーの洗浄成分の種類は3種類、その違いと特徴は?

市販のシャンプー シャンプーの基礎知識

 

シャンプーは洗浄成分により大きく3つに分けられます。

そして、3つの洗浄成分の特徴や違いを知るだけで、シャンプーを選ぶときに、どのシャンプーを選べば良いのか、ものすごく分かりやすくななります。

そこで、この3つのシャンプーの洗浄成分について、簡単にわかりやすく解説します。

 

一般に市販されているシャンプー

洗浄成分の種類でシャンプーの性質は決まる

シャンプーの成分は大部分が水と洗浄成分で、シャンプーの主な性質は、洗浄成分によってほぼ決まります。

そのほかに、滑りを良くしたり、泡立ちが良くなったりする成分が少量

さらに育毛成分とか保湿成分などが「ごく微量」含まれています。

中には異なる種類の洗浄成分を少しずつ混ぜてあるようなシャンプーもありますが、その場合は配合されている割合によって少しずつ、性質が変わってきます。

とはいうものの、洗浄成分を混ぜてあるようなシャンプーでも、メインになる洗浄成分が大きな割合を占めていることがほとんどなので、あまり迷うことは無いと思います。

ということで前置きが長くなりましたが、シャンプーの洗浄成分の種類は3つ

・高級アルコール系

・石鹸系

・アミノ酸系

この3つに分類されます。

 

もっと細かく分類している場合もありますが、大元の性質はこの3つのどれに分類されるかで、だいたい決まってきますので、この3つの違いを知っておけば、そのシャンプーの性質がほぼほぼ理解出来るはずです。

シャンプーをしている人

シャンプーの性質を決める3つの洗浄成分のそれぞれの特徴を簡単に見てみましょう。

高級アルコール系の洗浄成分の特徴

一般に市販されているシャンプーのほとんどは、高級アルコール系の洗浄成分を使用しています。

テレビなどで宣伝している、高級そうな「あの」シャンプーも、この高級アルコール系の洗浄成分を使用しています。

というよりは、普通のスーパーやホームセンターで、高級アルコール系以外のシャンプーを見つける方が難しいと思います。

 

特徴としては

安価で洗浄力が優れていること

これにつきると思います。

そして、洗浄力が優れていることで、頭皮や髪についている皮脂成分を、スッキリ洗い流してしまうので、髪や、頭皮への刺激が強く、また洗ったあと、皮脂の無くなってしまった髪をコーティングするためにシリコンが配合されています。

 

時々、高級アルコール系なのにノンシリコンなるシャンプーが出回ることがありますが、シリコンではないもののシリコンと同等の成分を使用していたり、シリコンで髪を保護していないので、洗った後、髪がキシキシしたりする事になります。

シリコンが本来必要な高級アルコール系のシャンプーなのにノンシリコンだというようなシャンプーは、ある意味、悪質ですから選ばないようにしましょう。

 

因みに、高級アルコール系のシャンプーの見分け方としては、一般に市販されているホームセンターなどに置いてあるようなシャンプーは石鹸系で無ければ、まず、ほとんどはこの高級アルコール系のシャンプーだと思って良いでしょう。

テレビなどでCMを流しているようなシャンプーも、まず間違いなく高級アルコール系です。

シャンプーには必ず、容器の裏側に、配合されている割合が多い順番に全成分が順番に記載されています。

通常は水が一番多く

それに続く2~3番目がメインの洗浄成分になります。

高級アルコール系の成分として主なものは

・ラウリル硫酸ナトリウム

ラウレス硫酸ナトリウム

ラウレス硫酸アンモニウム

などが挙げられます。

石油系シャンプー

高級アルコール系のシャンプーを「石油系シャンプー」と説明している人がいますが、そんな分類はありませんのでご注意を。

自分のすすめるシャンプーを購入させようとして、そういう誤った表現をしている場合があります。

今時のシャンプーは高級アルコール系を含め、まず間違いなく天然のヤシ油などの食物油を原料にしています。

 

逆に「ボタニカル:植物由来の」などと広告していても

そもそもシャンプーの主成分のほとんど植物性の原料を使用していますし、「オーガニック:有機栽培」などと言うのも、そもそもヤシ油の生産国である東南アジアなどで、ヤシを育てるのに化学肥料なんか使ってるのかよとか思います。

ヤシ油で作られる高級アルコール系の洗浄成分

高級アルコール系のシャンプーは、泡立ちがよく、洗浄力が強力ですから、洗った後さっぱり感があります。

ただし、皮脂を必要以上に洗い流しますから、髪をコーティングするためにシリコンが配合されており、さらにシャンプーした後は、コンディショナーなどで、シリコン(脂分など)を補給する必要があります。

健康な普通の人が使う分には何ら問題ありませんし、実際、普通に市販されているシャンプーの大部分が、高級アルコール系のシャンプーになります。

 

ネットなどでことさら

「石油系のシャンプーは~」

「粗悪な高級アルコール系の~」

と、あたかも高級アルコール系のシャンプーは髪や頭皮にダメージがあるように煽っていても、かなり怪しげな話なので、頭皮や髪にトラブルを抱えているような人を除いて、気にする必要は無いと思います。

 

石鹸系の洗浄成分の特徴

石鹸シャンプー

石鹸系のシャンプーはシャンプーの中では少し異質な部類に入ります。

普通のシャンプーは頭皮や髪が弱酸性なのに合わせて、弱酸性になっていますが

石鹸シャンプーはアルカリ性

アルカリ性の液体で髪を洗うと、どうなるかというと、髪のキューティクルがアルカリの中で逆立って、松ぼっくりのような状態になります。

また、髪や頭皮もアルカリ性になって、通常とは異なる状態になっていますから、これを元に戻すために、お酢や専用のリンスなどで中和する必要があります。

また、石鹸ですから泡立ち、洗浄力も高級アルコール系のシャンプーと同じように強力です。

 

では、何のために石鹸シャンプーを使うかというと、

石鹸は人類が6千年にわたって使ってきた洗浄成分ですから、アレルギー反応が出にくく、頭皮や、皮膚が敏感な人などで、通常のシャンプーが頭皮に合わない時に石鹸シャンプーを使う場合があります。

また、環境問題を重視する人なども、石鹸は自然分解しやすく、環境に与えるダメージが少ないことから好んで使用する人も多いようです。

ただし、石鹸シャンプーも高級アルコール系のシャンプーと同じように洗浄力が強く、頭皮に与える刺激も強いですから、髪や頭皮トラブルを抱えている人だと、体質に合わない場合があります。

 

アミノ酸系の洗浄成分の特徴

アミノ酸シャンプー

アミノ酸系洗浄成分は高級アルコール系の洗浄成分の洗浄力や刺激が強すぎることから開発された洗浄成分です。

ていうか、アミノ酸系のシャンプーは、サロンシャンプーともいわれ、美容室などで使われることが多くなっていることからもうかがえるとおり、おそらく、毎日何人ものお客さんの髪を洗っている美容師さんの手の荒れが酷いことから、開発されたのが最初なんじゃないかという気もします。

 

アミノ酸シャンプーは洗浄力がマイルドで、髪や頭皮に優しいだけでなく、皮脂成分を適度に残してくれるので、シリコンは配合されておらず、髪を洗った後、コンディショナー(シリコンなどが配合されている)などで髪をコーティングする必要もありません。

 

 

アミノ酸系シャンプーは文字通りアミノ酸(タンパク質)で汚れを落とすものです。

昔の人が米ぬか(アミノ酸)などを使って髪を洗ったのと同じで、高級アルコール系の洗浄成分や石鹸などのような泡はほとんど出ません

 

米ぬかで髪を洗っている人

とはいうものの、シャンプーは泡が出るものという先入観を持っている人が多いことから、通常は最低限の発泡剤が配合されています。

ですがやはり、慣れない人がアミノ酸系のシャンプーを使うと「泡立ちが悪い」というふうに感じるだけで無く「汚れ落ちが悪い」「洗い上がりがサッパリしない」という悪評が出がちです。

本当は、アミノ酸ですから泡はほとんど出ませんし、そもそも洗浄力を抑えて、適度に皮脂を残したり、髪や頭皮への強い刺激を抑えるためのものなのに、その辺りの理解は進んでいないようです。

 

また、アミノ酸シャンプーは、高級アルコール系のシャンプーに比べて価格が高く、コンディショナーがいらないことを考えれば実質は半額と考えて良いのですが、それでも1本3000円程度するのが普通ですので、なかなか普及しておらず、美容室や通販で販売されていることが多くなっています。

 

まとめ

シャンプーは洗浄成分により大きく3つに分類されます。

高級アルコール系のシャンプーは安価で洗浄力が強く、一般に普及しているシャンプーのほとんどがこれにあたります。

 

石鹸系のシャンプーも安価で洗浄力が強く、またアレルギーが出にくく、環境にも優しいのがメリットですが、アルカリ性なのでお酢や専用のリンスでアルカリを中和する必要があります。

 

アミノ酸シャンプーは低刺激で髪を傷めにくく、洗浄力が抑えられているのでノンシリコンが当たり前で、コンディショナーなどで髪をコーティングする必要もありませんが

高価で、使用感に慣れていない人も多く、あまり普及していません

 

それぞれのシャンプーの洗浄成分について理解しておくと、どういう性質のシャンプーなのか間違えることは無くなるでしょう。

 

 

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