記事内に広告を含む場合があります。

毛髪サイクルの乱れの原因と改善する方法

毛周期(毛髪サイクル) 髪の基礎知識

 

髪の毛根は成長期、退行期、休止期のサイクルを繰り返していて、この毛髪サイクルが乱れると成長期の髪が減り、髪が活発に伸びなくなったり休止期にある毛根が増えて、薄毛が目立ってきます。

この毛髪サイクルはどうして乱れてくるのでしょう、その原因や改善するための方法について解説します。

 

毛髪サイクルが乱れるとなぜ薄毛になるのか

毛髪サイクルについてはこちらの記事で解説していますが

毛周期(毛髪サイクル)とは、期間はどのくらいあるのでしょう

 

毛髪は成長期→退行期→休止期→成長期というサイクルを繰り返しています。

毛周期(毛髪サイクル)

このうち、髪がしっかり伸びている成長期の期間が短くなれば、休止期の毛髪の割合が高くなって、全体的に髪の量が減少しますし

あるいは、髪の成長が止まって、髪が抜けていく休止期の期間が長くなれば、毛髪が伸びていない毛根の割合が増えてやはり、髪の量が減少→薄毛になって行きます。

 

毛髪サイクルが乱れる原因

毛髪サイクルが乱れる原因にもいくつかあります。またそれぞれの原因がからみ合って、増幅される場合も多くなっています。

男性ホルモンの作用

男性ホルモンが多いと、薄毛になるとよく言われますが、その仕組みを簡単に解説すると

男性ホルモンであるテストステロンが増えると、体内の皮脂腺に多く存在する5αリクターゼという還元酵素と結びつき、ジヒドロテストステロンという物質に変化します。

そしてこれが毛母細胞に作用し、通常は3~6年ある毛髪サイクルの成長期を6ヶ月~1年に縮めてしまい、毛髪が減少することになります。

 

男性ホルモン過多で薄毛になった人

血行不良

何らかの原因で血行が不良になると、毛根への栄養素の補給が行き届かなくなり、毛根の正常な作用が滞る原因になります。

ちなみにニコチンは血管を収縮させ、血流を悪くするので、喫煙も原因の一つになります。

 

睡眠不足

頭皮の細胞のダメージを修復したり、健康な状態を保つには成長ホルモンが欠かせませんが、人間の成長ホルモンは寝ている時に分泌されるために、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌も不足がちになり、毛根や頭皮のダメージが十分回復されません。

 

栄養不足

血行不良で毛根に補給される栄養素が不足する場合もありますが、そもそもバランスの取れた食事をしていなかったり、喫煙などで特定の栄養素が不足していたりすることで髪が栄養不足でしっかり成長する事が出来ない場合もあります。

ちなみに髪の生成にはタンパク質(アミノ酸)のほか、ビタミン類、亜鉛なども重要な働きをしています。

(例えば喫煙により、有害物質の排出のために亜鉛が大量に消費されます)

ヘアケアとアミノ酸、髪はどんな成分からできているのでしょう

 

ケラチンの組成

ストレス

ストレスで髪が抜けるってのはよく聞きますね。私の知っている人でも、新しく来た上司との折り合いが悪く1年足らずの間にふさふさしていた髪が抜けて、頭の全体の80%くらいの部分に10円ハゲが無数にできた人を知っています。

ストレスを抱えている人

ストレスは急な抜け毛などに大きな影響を持っています。なんでか

ストレスって言うのは動物や、原始時代の人にとってある種、生命の危機でもあります。

現代なら、職場でのトラブルや人間関係などが大きな原因になりますが、そもそもストレスとは、大昔なら、例えば狩りに出た原始人がオオカミやイノシシと戦う場面などを想像してみてください。

オオカミと戦う原始人

オオカミに反撃されて大怪我を負うかもしれません。そういう時に備えて動物や人間はストレス(生命の危機)に接すると、なるべく血が流れ出ないように無意識のうちに血流を一時的に悪くするような仕組みが働きます。

昔なら、狩りが終わればストレスから解放されて血流も元に戻るのでしょうが、現代のストレスは一時的に終わるものではなく長期間続くものがほとんどです。

仕事が上手くいかない、家族関係にトラブルを抱えているとかなると、ずっとそのことに思い悩んでストレスがかかったままの状態=血流が悪い状態が続きます。

となると毛根にしっかり栄養分が送り届けられなくなって、髪が上手く成長できないということになります。

男性ホルモンが出ている女性

また、ストレスがかかると言うことは「ある種の戦いに向かわなければならない」状態にあります。

戦いに勝つためには女性であっても、自分を強くする=男性ホルモン:テストステロンが活発に分泌されることになります。

そうなると、薄毛の最大の原因であるテストステロンが5αリクターゼという還元酵素と結びつき、毛髪サイクルの成長期の期間を短くして、毛根が休眠してばかりいるという状態になってしまいます。

おまけにストレスが続くと夜眠れなくなって睡眠不足→成長ホルモンの分泌が少なくなるという、薄毛になる原因のデパートのような状態になってしまいます。

 

加齢によるホルモンバランスの乱れ

加齢により各種のホルモンがしっかり分泌されなくなります。成長ホルモンなども減少しますが、特に気になるのが女性の場合の女性ホルモン

女性ホルモンは美しい髪を保つために大切な成分ですが、30歳を過ぎた頃から女性は、女性ホルモンの分泌が減少し始め40歳~50歳にかかる頃には急激に減少、閉経を挟んでさらに女性ホルモンの分泌が減少します。

 

毛髪サイクルの乱れを改善する方法

喫煙を減らす

タバコに含まれているニコチンには血管を縮め、血流を悪くする作用があります。特に1日に20本以上吸っている人は30分~1時間に1本は吸っている計算になり

日中はほとんど常時、血液の中にニコチンが含まれていて、血管が収縮している状態が続くわけですから、毛根に対する栄養不足が続きます。

ですから喫煙を減らすことは毛髪サイクルの乱れを改善することに繋がります。

そのほか前述の通り、亜鉛などの毛髪の育成に大切な栄養素などを大量に消耗してしまうことも育毛に悪影響があります。

禁煙している人

アルコール(お酒)はほどほどに

少量のアルコールは、血管を広げ血流を良くしますから、薄毛を改善するためにはどちらかというと好影響があるかもしれませんが、大量に飲酒すると

アルコールを分解するために肝臓がフル回転し、各種のアミノ酸を大量に消費し、髪の材料となるアミノ酸が不足してしまいます。

また、大量のアルコールを飲むと、実際の睡眠は浅くなってしまうことが知られていています。眠っていても飲酒後の睡眠は眠りが浅く、結果的に睡眠不足→成長ホルモンの分泌が少なくなるという結果になります。

お酒を飲んでいる人

栄養バランスの取れた食事に気をつける

髪が育っていくためには、各種のアミノ酸(タンパク質)だけで無く、亜鉛などのミネラルやビタミンが大きく影響します。

偏った食事や、ファーストフードばかり食べているなどだと、せっかく毛根や毛母細胞が頑張っても、髪の毛そのものを作り出すことができなくなります。

 

適度な運動

過激な運動はストレスになったり、逆効果になることもありますが、適度な運動を行うことで

・運動しているときは血流が良くなる→血管が柔らかくなったり、中性脂肪やコレステロールが減少し、さらに血管が拡張されて血流がよくなるという相乗効果が生まれてきます。

・運動によって生活リズムが生まれてきたり軽い疲労から睡眠の質が良くなる。

・身体全体の新陳代謝を活性化させ、細胞の働きが良くなる

などの髪の生育に良い効果が期待されます。

運動をしている人

ストレスを減らす

ストレスを減らすって、そう簡単に無くならないからストレスなんじゃないってところなんですが

ストレスそのものをなくすことはできなくても

・お風呂にゆったり浸かって、のんびりする。できれば入浴剤をたまには良い(高い)物を使ってリラックスするなど。

・前に述べた軽い運動もストレス解消に良いですし、近所を散歩したりあるいは、海や山に行って自然を堪能することもストレス解消に良いでしょう。

 

・アロマにはストレス解消に効果が有るものもあるので、っていうかアロマを楽しむ大きな目的がストレス解消ですから、アロマを試してみるってのも有りでしょう。

・たまにはお笑い番組を見て馬鹿笑いするとか、泣けるドラマを見て思いっきり泣いてみるなど、笑いや涙は結構心のデトックスになります。

 

・気のあった友達と会ってトコトン悩みを打ち明けることもストレス解消になります。心にたまったうっぷんは、はき出すことで結構、軽くなります。

 

お風呂やアロマでリラックスしている人

まとめ

毛髪サイクルが乱れると成長期の期間が短くなり休止期の毛根が増え、全体として髪が薄くなってきます。

毛髪サイクルが乱れる原因として男性ホルモンの作用、血行不良、睡眠不足、栄養不足、ストレス、加齢による方有紋バランスの乱れがあります。

毛髪サイクルの乱れを改善する方法としては喫煙やアルコールを控える。栄養バランスを考えた食事や適度な運動、そしてストレスを減らすことなどがあります。

5α-リダクターゼが薄毛の原因になる理由とその働きを抑制する食べ物

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました