PEG-160Mは、製品自体の水分調整や、乳化系や可溶化系の安定性を保持する目的で配合されます。
PEG-160Mの特徴
PEG(ポリエチレングリコール)は、酸化エチレンの重合体かつ多価アルコールに分類されます。
PEGの後ろにつけられている数字は分子量で、分子量の増加とともに水酸基価および吸湿性が低下し、一方で粘度は増加する性質を示します。
シャンプーなどに配合される目的は
・保水
・親水性増粘
保水については分子量が小さいPEGは、吸湿性・保水性が高いことから、製品自体の水分調整や、乳化系や可溶化系の安定性を保持する目的で配合されます。
親水性増粘に関しては、PEGは平均分子量に比例して粘度が増加する水溶性高分子であることから、さっぱりした水溶性基剤として、あるいは水中油滴型(O/W型:Oil in Water type)エマルションなど乳化物の増粘や乳化安定化を目的に使用されます。
分類:結合剤、乳化安定剤、親水性増粘剤
英:PEG-160M
PEG-160Mの安全性
PEGは軟膏基剤、座薬基剤、錠剤のコーティング剤や結合剤(バインダー)などににも用いられている成分です。
PEG自体は50年以上の使用実績があり、皮膚刺激性はほとんどなし-軽度、皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどなしとされており
PEGの中でも一般的に使用されているPEG-160Mはシャンプーなどへの配合量や通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。