パルミチン酸エチルヘキシルは、パルミチン酸と2-エチルヘキシルアルコールのエステルで、化粧品に広く使用される油剤です。軟化剤、質感向上剤、溶剤、エモリエント剤として、肌への潤いを与え、滑らかな感触を演出します。また、他の成分を溶かす役割も果たし、日焼け止め成分の分散にも役立ちます。
パルミチン酸エチルヘキシルの特徴
化粧品などにに配合される場合は、主に
・油性基剤
・結合剤
として配合され
スキンケア製品、メイクアップ製品、化粧下地製品、ボディケア製品、ハンドケア製品、クレンジング製品、トリートメント製品、アウトバストリートメント製品、ヘアスタイリング製品、ヘアカラー製品、ネイル製品など様々な製品に広く使用されています。
パルミチン酸エチルヘキシルは油性感が少なく、軽い使用感をもち、エタノールをはじめほかのエステル、炭化水素、植物油、低粘度シリコーンなどに溶けることから、油性基剤として使用されます。
パルミチン酸エチルヘキシルにはシリコーンのような感触があり、化粧品ではシリコーンの代わりに使用されることもあります。
合成成分であるシリコーンが使えないナチュラルコスメやオーガニックコスメで使われていることが多いようです。
分類:香料、溶剤、エモリエント剤
英:Ethylhexyl Palmitate
パルミチン酸エチルヘキシルの安全性
外原規2021規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2021に収載されており
化粧品などへの40年以上の使用実績があり、皮膚刺激性:ほとんどなし、眼刺激性:ほとんどなし-最小限、皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなしとされており
シャンプーなどへの配合量や通常の使用において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。