花王から発売されているアジエンスシリーズのシャンプーには、「しっとり保湿タイプ」と「ふんわり弾力タイプ」が有ります。この2種類のシャンプーの違いは?どちらを選べば良いのでしょう。
花王が売りにしているのは硬い髪質の人にはしっとり保湿タイプで、柔らかい髪質の人にはふんわり弾力タイプということになっています。
しっとり保湿タイプは
・硬い髪質用の持続成分が髪の芯まで満たして補修
・補修成分には、ザクロ、ハチミツ、真珠、アロエ、琥珀(こはく)
・東洋風の花の香り
ふんわり弾力タイプは
・柔らかい髪質用の持続成分が髪の芯まで満たして補修
・補修成分には、ザクロ、ハチミツ、真珠、オタネニンジン、シルクプロティン(絹)
・フルーティーな花の香り
というのがウリになっています。
そこでこの2種類のシャンプーを成分などから違いを分析してみます。
アジエンス「しっとり保湿タイプ」と「ふんわり弾力タイプ」シャンプーの成分比較
アジエンスの2種類のシャンプーの成分を一覧にして並べて見ました。
配分割合の多いものから順番に並べてあります。
成分の詳しい内容についてはシャンプー事典を参照してください
アジエンスしっとり保湿タイプトリートメント(シャンプー事典)
洗浄成分の比較
ふんわり弾力タイプの方が刺激がやや弱め
アジエンスはしっとり保湿タイプもふんわり弾力タイプもメインの洗浄成分はラウレス硫酸アンモニウムを使用しています。
高級アルコール系というやや刺激の強い洗浄成分ですが、市販のシャンプーのほとんどに使用されているごく普通の洗浄成分です。
もっともしっとり保湿タイプは2番目にエタノールが来ているのに対してふんわり弾力タイプはラウラミドプロピルベタインを使用しています。
ラウラミドプロピルベタインはラウレス硫酸アンモニウムと組み合わせることで、洗浄力を発揮するものの、刺激を弱める効果が有ることから、 ふんわり弾力タイプの方が刺激をより弱めにしていると言えます。
しっとり保湿タイプに含まれているラウリルヒドロキシスタインもラウラミドプロピルベタインとほぼ同じような成分で、刺激を弱める効果が有りますが、配合量は少なめになっています。
保湿、育毛成分の比較
アジエンスしっとり保湿タイプとふんわり弾力タイプに配合されている保湿、育毛成分について共通するものとしては「リンゴ酸」「ザクロエキス」「ハチミツ」「加水分解コンキオリン:真珠から得られる成分」があるほか
それぞれ独自の成分の主なものとしては
しっとり保湿タイプ:コハク酸、アロエベラ葉エキス、ひまわり種子油
ふんわり弾力タイプ:オタネニンジン根エキス、加水分解シルク
しっとり保湿タイプには
・コハク酸:pHを調整する成分ですが毛穴を引き締める効果も有ります。
・アロエベラ葉エキス:保湿作用、キズの治療、抗酸化作用、紫外線吸収作用、抗老化作用、皮膚(頭皮)のコンディショニング効果があります。
・ひまわり種子油:エモリエント作用があり、皮膚へのなじみや伸びが良く、ベタつきのない軽い使用感を持つ事からシャンプーだけではなく幅広くヘアケア製品や化粧品などにも使用されている成分です。
ふんわり弾力タイプには
・オタネニンジン根エキス:オタネニンジンは朝鮮人参の別名で、オタネニンジン根エキスをシャンプーなどに使用した場合、育毛作用、血管拡張による血行促進作用、保湿作用、コラーゲン生成による抗老化作用などが期待されます。
・加水分解シルク:加水分解シルクは保湿作用や頭皮へのバリア機能があるほか、毛髪にしっかり付着し、ダメージヘアを補修したり、保護する機能があることからヘアケア製品に広く使用されるほか皮膚コンディショニング製品などにも使用されます。
一般に市販されるシャンプーには化学合成された成分により保湿やヘアケアをするのが一般的ですが、アジエンスのシャンプーには市販のシャンプーでは珍しく、天然の髪や頭皮を保護する成分が色々配合されています。
アジエンスは洗浄力が少し強めなので、ちょっと刺激が・・という評価もあるのですが、綺麗さっぱり洗い終わった後で、各種の保護成分で髪を保護する効果が高いシャンプーと言えます。
まとめ
アジエンスシリーズにある「しっとり保湿タイプ」と「ふんわり弾力タイプ」
違いは
しっとり保湿タイプが、硬い髪用で、洗浄力がやや強く、その代わりに保湿成分(アロエベラ葉エキス、ひまわり種子油)などが多めに配合されていますが、
ふんわり弾力タイプは、柔らかい髪用で、洗浄力が、しっとり保湿タイプに比べてやや穏やかで、髪や頭皮を保護する成分(オタネニンジン根エキス、加水分解シルク)などが多めに配合されています。
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