ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルは、乳化剤(親水性界面活性剤)として成分を均一に混ぜ合わせるために配合されます。
陰イオン界面活性剤と併用することで陰イオン界面活性剤(洗浄剤)の泡を増大させ、泡の弾性を向上させることからシャンプーなどの泡質向上のために配合されることもあります。
その他、エモリエント作用や、髪のキシミ感を緩和できる特徴があり、髪を洗う時のヌルつきをおさえる効果もあります。
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルの特徴
ヤシから得られた脂肪酸と、グリセリンに酸化エチレンを付加させたものの化合物です。
油性成分との相性がよく、伸びの良い柔らかい感触を与えます。乳化機能を備えたエモリエント剤として、クレンジングやメイク品などにも多く配合されています。
また、髪のキシミ感を緩和できる特徴があり、髪を洗う時のヌルつきをおさえる効果もあります。
主な効能としては
・乳化
・陰イオン界面活性剤の泡の質向上
・クレンジング系の洗浄基剤
乳化
乳化剤(親水性界面活性剤)として成分を均一に混ぜ合わせるために配合されます。
陰イオン界面活性剤の泡の質向上
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル自体には起泡性はほとんどありませんが、陰イオン界面活性剤と併用することで陰イオン界面活性剤(洗浄剤)の泡を増大させ、泡の弾性を向上させることができます。
このためシャンプー、ボディソープなどによく使用されています。
クレンジング系の洗浄基剤
オイルを使用しないクレンジング製品(化粧品)などの洗浄剤として使用されており、この使用目的の場合は成分表示一覧の最初のほうに記載されます。
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルは、ノニオン系界面活性剤で、乳化剤、エモリエント剤、増粘剤としての働きがあり、シャンプー、トリートメントの他、クレンジング剤や化粧品に使用されます。
分類:エモリエント剤、乳化剤
英:PEG-7 Glyceryl Cocoate
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルの安全性
30年以上の使用実績があり、皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)もほとんどありません。
シャンプーなどへの配合量や通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。
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