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ラウレス硫酸ナトリウム(シャンプー成分事典)

シャンプー成分事典 シャンプー成分事典

 

ラウレス硫酸ナトリウムは、高級アルコール系の界面活性剤(洗浄成分)です。

最近は、比較的刺激の弱いラウレス硫酸アンモニウムをメインの洗浄成分として使われることが多くなっていますが、ラウリス硫酸系に比べれば、やや刺激の少ない洗浄成分で、洗浄力が強く安価なことから市販のシャンプーの多くに使われています。

 

ラウレス硫酸ナトリウムの特徴

ラウレス硫酸ナトリウム(ラウレス硫酸Na)は、陰イオン(アニオン)界面活性剤(洗浄成分)です。

起泡・洗浄の目的でシャンプーなどに配合されます。

高級アルコール系のシャンプーにはもともと起泡性(泡立ち)がよいラウリル硫酸系が使用されていましたが、硬水での使い勝手が悪く、頭皮への刺激も強いことから、現在は低温での溶解性が良好で耐硬水性が高く、さらに皮膚刺激性も低いラウレス硫酸系の界面活性剤(洗浄成分)の使用が一般的になっています。

 

ラウレス硫酸ナトリウムは、他の陰イオン界面活性剤(同系統の界面活性剤)と比較して泡立ちはやや劣るものの、洗浄力、ツヤおよびぬれた毛髪の櫛通りに優れていて、シャンプー、歯磨き剤、起泡剤、業務用洗剤、脱脂剤など様々な製品に使われています。

因みにラウレス硫酸ナトリウムは、高級アルコール系に分類される洗浄成分で、似たような名前の洗浄成分がいくつかあるので整理しておくと

ラウリル系 VS ラウレス系

・ラウリル硫酸塩:解けにくく刺激が強い

・ラウレス硫酸塩:低温でも解けやすく刺激が比較的少ない

ということから昔はラウリル系が使われていましたが、刺激が強いことから、最近はラウレス系が使われることがほとんどです。

 

また、このラウレス硫酸塩にはナトリウム系とアンモニウム系がありますが、

ナトリウム系は相対的に溶解性が低く、皮膚刺激性が高いのに比べ、アンモニウム系は脱脂力や洗浄力では劣るものの、溶解性の向上や軽い泡が生成でき、皮膚刺激性が軽減されるという特徴があります。

ナトリウム系 VS アンモニウム系

・ラウレス硫酸ナトリウム:洗浄力が高いが溶けにくく刺激が強い

・ラウレス硫酸アンモニウム:洗浄力はやや劣るが溶けやすく刺激が少ない

ですから、ラウレス硫酸ナトリウム(本記事で説明している成分)はアンモニウム系に比較して、やや刺激が強いことからメインで使われることは現在は少なくなっています。

 

分類:洗浄剤、乳化剤

英:Sodium Laureth Sulfate

 

ラウレス硫酸ナトリウムの安全性

60年以上の使用実績があり、皮膚刺激性は18%濃度以下においてほとんどなし-軽度、皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどなしとされており、

シャンプーのような短時間の非連続使用で皮膚から完全に洗い流すように設計された製品において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

 

シャンプー専門サイトなどで、時々ラウリル硫酸××やラウレス硫酸××系の洗浄成分を極悪非道の毒物のように煽っているサイトがありますが

市販のシャンプーのほとんどに使われている洗浄成分で、問題のある洗浄成分ではありません。

 

もっとも、一般にはあまり市販されていないアミノ酸系シャンプー(比較的価格が高い)の洗浄成分に比べると刺激はやや強く

若い人や、健康な人であれば何ら問題ありませんが、頭皮や髪にトラブルを抱えている人や、寄る年波には勝てなくなってきた(^_^;)

という人や、ヘアケアに人一倍、気を使っているというような人であれば、お金はかかりますがアミノ酸系のシャンプーを使う事を検討しても良いと思います。

 

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