ラウリン酸ポリグリセリル-10はヤシ油やパーム核油から得られるラウリン酸とグリセリンから得られる成分で、低濃度では乳化剤として、3%以上の比較的高濃度では起泡剤や洗浄剤として使用されます。
ラウリン酸ポリグリセリル-10の特徴
多価アルコールの一種で、非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)です。
ヤシ油やパーム核油から得られるラウリン酸とグリセリンから得られる成分。
ラウリン酸ポリグリセリル-10は3%以上の濃度では洗浄性や起泡性を発揮しますが、2%以下では乳化剤として使用されます。
シャンプーなどに使用される場合は
・乳化剤
・起泡、洗浄剤
として配合されます。
乳化剤:性質が異なり通常の状態では混ざり合わない液体を混ぜ合わせるための成分
起泡、洗浄成分として使用する場合は、低刺激であり、洗浄性および起泡性を有しているものの、3%濃度未満では泡立ちの効果は小さく、
3%以上(なるべく5%以上)の配合で起泡性を発揮することが知られており、起泡力、泡のクリーミーさ、泡の持続性を増強する目的で陰イオン界面活性剤と組み合わせて配合されます。
シャンプー剤として使う場合はしっかりと髪に馴染み洗浄をしてくれます。さらに起泡性もよく、クリーミーな泡を作ってくれます。
水分と油分を乳化し品質を安定に保つ効果に優れています。
化粧品に使われる場合は皮膚に保護膜を張り、潤いを保つ効果が期待できます。保湿効果に優れている成分で、洗顔フォームにも使われることのある成分です。
分類:皮膚コンディショニング剤、乳化剤
英:Polyglyceryl-10 Laurate
ラウリン酸ポリグリセリル-10の安全性
30年以上の使用実績があり、食品添加物にも使われている成分で、シャンプーなどへの配合量や通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。
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