グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、主にヘアケア製品に使用され、髪が静電気を帯びてまとまりにくくなるのを防いだり、くし通りをよくしたりするために配合されています。
また髪に柔軟性を与えることから、しなやかで柔らかい手触りにしてくれます。
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドの特徴
化粧品に配合される場合は、
・帯電防止
・ヘアコンディショニング作用
を期待して配合されます。
毛髪表面が親油基で覆われることでなめらかになり、その結果として静電気の発生をおさえ(帯電防止)、すすぎや乾燥後の摩擦を低減し、毛髪のくし通りがよくなります。
洗髪後のブラッシングまたは櫛の使用によって生じる静電気の発生の抑制、被膜形成による毛髪の柔軟化、すべりやすさの改善目的で主にヘアリンス製品、ヘアコンディショナー製品などに配合されます。
これらの目的で、洗浄製品、ヘアケア製品、ヘアスタイリング製品などに使用されています。
リンスインシャンプー製品にも配合されますが、同じ製品内でシャンプー(陰イオン界面活性剤)とリンス(陽イオン界面活性剤)が機能するメカニズムは、
リンスインシャンプー剤の内ではこれらの成分は結合しているものの、水と接触することで最初に陰イオン界面活性剤が水に溶解して洗浄力を発揮し、さらに水を加えていくことで少しずつ時間差で陽イオン界面活性剤が溶けていき、洗浄後に毛髪表面に被膜を形成します。
また、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドにはコアセルベート生成によるヘアコンディショニング作用があり
シャンプー剤が水で薄まったときに、コアセルべートと言うものが生成され、コアセルベートはシリコンや油性成分を取り込み、これが毛髪表面に吸着され、毛髪に柔らかさを与え、コンディショニング効果が得られます。
親水性の増粘剤の性質も持っています。
シャンプーに配合することできしみを防止し、質感をアップする。 きしみ防止剤としてはポリクオタニウムー10に並びよく使われます。
因みにグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは豆科の植物の、グアーの実(インドやパキスタンが原産の食用豆の一種)を主原料として、塩化グリシジルトリメチルアンモニウムを付加させて得られる成分
シャンプーに配合することできしみを防止し、質感をアップする効果があることから、きしみ防止剤としてはポリクオタニウムー10に並びよく使われます。
分類:帯電防止剤、ヘアコンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤、親水性増粘剤
英:Guar Hydroxypropyltrimonium Chloride
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドの安全性
10年以上の使用実績があり、皮膚刺激性も5%以下濃度においてほとんどなし、皮膚感作性(アレルギー性)もほとんどなしとされ、シャンプーなどに配合されている量や通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。
植物由来なので安全度は高くなりますが、カチオン系なので皮膚への刺激は比較的あり、また原料のグアーはマメ科のため、ピーナッツ系の食べ物に反応が出る人は注意が必要です。
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