塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースは、医薬部外品としての名称で、シャンプーなどに使用される倍は通常、ポリクオタニウム-10という名称が使われる、非常にポピュラーな成分です。
帯電防止効果、柔軟性およびなめらかな感触付与によるヘアコンディショニング作用、起泡力および泡弾性の増強を目的に配合されます。
塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースの特徴
シャンプーなどに使用される場合は
・帯電防止効果
・柔軟性およびなめらかな感触付与によるヘアコンディショニング作用
・起泡力および泡弾性の増強
を目的に配合されます。
パーマやブリーチ、紫外線などによってダメージを受けた毛髪やシャンプーをすすいだ毛髪は負(-:マイナス)に帯電し、キューティクルが開いた状態になっています。
これに正(+:プラス)の電荷をもつこの成分が負に帯電した毛髪に吸着し、キューティクル表面に溜まった負(-:マイナス)の電荷を中和することにより静電気の発生を抑制します。
そして、キューティクルが髪に平に吸着し、きしみやキューティクルの摩擦抵抗が抑えられ、シャンプー後の毛髪の滑り性が改善するとともに、もつれや絡まりを防ぎます。
また、損傷したキューティクルを平らに寝かせてなめらかにすることでダメージを受けた毛髪の柔軟性を向上させること、パサつきを抑えて柔軟な髪に仕上げることでなめらかな感触を付与します。
カチオン性高分子であり、皮膚や眼に対して刺激性が低く、洗浄剤の泡立ちを良くするとともに泡の弾力を向上させる効果も期待できます。
別名:ポリクオタニウム-10
シャンプーや化粧品などで使用する場合はポリクオタニウム-10という名称を使用しますが、医薬部外品として使用する場合は、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースという名称が使用されます。
分類:帯電防止剤、皮膜形成剤、ヘアスタイリング剤
英:O-[2-Hydroxy-3-(trimethylammonio) propyl] Hydroxyethylcellulose Chloride
塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースの安全性
医薬部外品として使用されており、30年以上の使用実績があること、シャンプーなどへの配合量や通常の使用において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。