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イソプロパノール(シャンプー成分事典)

シャンプー成分事典 シャンプー成分事典

 

イソプロパノールは、一般的には樹脂などの溶剤や消毒剤として使用される成分ですが、シャンプーやコンディショナーに配合する場合は、イソプロパノールを溶剤として使用すると水中に香油を均一に分散するので、香気の発散を良好にする効果が有ります。

 

イソプロパノールの特徴

イソプロパノールは、イソプロピルアルコールとも呼ばれる脂肪族のアルコールで、自然界において果実類(リンゴ、バナナなど)や野菜類(トマト、玉ねぎなど)に香気成分として常在しています。

通常は、水にも油にも溶けることから工業分野において天然、又は合成樹脂の溶剤、粘度調整剤、医療分野において消毒剤として使用されています。

イソプロパノールは、30%以上の濃度で殺菌力を有しており、消毒剤としては一般的に70%濃度が汎用されていますが、シャンプーや化粧品に用いる場合は、濃度が低く、殺菌力は期待出来ません。

 

シャンプーなどに使用される場合は

・溶剤

・香気の発散性向上

の目的で使用されます。

シャンプーやトリートメントなどのほか、ネイル製品、ヘアカラー、アウトバストリートメント、メイクアップ化粧品、スキンケア化粧品などにも広く使用されています。

 

特に、シャンプーなどヘアケア製品に使用される場合は、溶剤として水中に香油を均一に分散することで、香気の発散を良好にする効果が主目的だと考えられます。

 

その他、化粧品などに使用される場合は、収れん作用と脱脂作用があるので、脂性肌用化粧品に配合されています。

また粘度を調整し使用勝手を良くすることから、ネイルカラーなどに配合される事も多くなっています。

また、油性成分や顔料を溶かして滑らかにする働きがあるので、メイクアップ商品にも多く使われています。

 

分類:消泡剤、香料、溶剤、減粘剤

英:Isopropyl Alcohol

 

イソプロパノールの安全性

40年以上の使用実績があり、皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)もほとんどありません。

エタノールと似た性質がありますが毒性はエタノールより高くなっています。

消毒薬にも使用されている成分ですから、通常の使用において問題はありませんが、長時間接触していると、皮膚の刺激となる場合があります。

シャンプーなどの洗い流す製品では、配合量や通常の使用下において、安全性に問題のない成分であると考えられます。

 

 

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