ステアリルアルコール(牛脂、大豆油などが原料)とセタノール(ヤシ油、パーム油、牛脂、鯨脂などが原料)を混合させた、高級アルコールで乳化剤としての効果を得るために用いられ、適度なエモリエント性と乳化補助による粘度を適度に保つ効果があり、トリートメントやコンディショナーなどの基材成分として使用されます。
セテアリルアルコールの特徴
パーム油を還元して得られるセタノール(30-40%)とステアリルアルコール(60-70%)の混合物(高級アルコール:脂肪族アルコール)です。
トリートメントやコンディショナーなどの、基材成分として使用されます。
ヘアケア製品などにおいて、成分の粘性を高め髪に用いやすくすることや、複数の成分のテクスチャーを均一にする乳化剤として使用されます。
セテアリルアルコールは、自然界においてマッコウ鯨油などにも含まれており、感触を良くする乳化剤や乳化を安定に保つ乳化安定剤として、スキンケア化粧品、ボディ&ハンドケア製品、メイクアップ化粧品、洗浄製品、ヘアケア製品、シート&マスク製品などに幅広く使用されている成分です。
主な使用目的は
・乳化補助
各種の成分を均一に混ぜるために使われます。
・感触改良
適度なエモリエント性と乳化補助による粘度を適度に保つ効果があり、古くからクリームや乳液に使用されています。
なお、名前に「アルコール」がついていますが、お酒や消毒液などの、いわゆる発酵したアルコールではなく、エタノールとも関係はありません(ノンアルコールと表示されている製品に配合されていることもあります)。
肌や髪を乾燥させず、なめらかでしなやかな質感に整える軟化剤として働きます。
セタノールやステアリルアルコールも同様の目的で用いられますが、これらを単独で用いるよりも混合されたセテアリルアルコールのほうがその作用が強くなります。
分類:乳化安定剤、不透明化剤、起泡剤、親水性増粘剤、非水系増粘剤
英:Cetearyl Alcohol
セテアリルアルコールの安全性
10年以上の使用実績があり、皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)もほとんどないことから、通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられています。
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