EDTA-2Naは、シャンプー中にカルシウムイオンや鉄イオンなどの金属イオンが混ざっていると泡立ちや洗浄力が極端に低下するので、これらの金属イオンの悪影響を封じ込めるために配合されます。
EDTA-2Naの特徴
製品中の金属イオンの働きを抑制(封鎖)する目的でキレート剤として配合されます。
EDTA-2Naは、アニオン界面活性剤の洗浄能力を低下させたり、あるいは化粧水などの透明化を損なう(濁らせる)、カルシウムイオンや鉄イオンなどの金属イオンと結びつくことで、洗浄能力の低下や透明系製品の不透明化(濁り)を防止します。
例えば、水の中にカルシウムイオンや鉄イオン等が多量に存在すると、お風呂場でシャンプーや石鹸を泡立てようと思っても泡立たず、洗浄力は極端に低下します。
キレート剤:キレート剤はミネラル分などと結びつきやすい分子構造をしており、水中の不要な働きをするミネラル分(金属イオン)と結びつくことで、金属イオンによる悪影響を封じ込める働きをします。
キレート剤としてはEDTAのほかに、NTA、DTPA、GLDA、HEDTA、GEDTA、TTHA、HIDA、DHEGなどがあります。
分類:キレート剤
英:Disodium EDTA
EDTA-2Naの安全性
10年以上の使用実績があり、皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)もほとんどありません。
基準となる配合上限濃度以下で、かつ通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。
コメント