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ユズ果実エキス(シャンプー成分事典)

ユズ シャンプー成分事典

 

ユズ果実エキスには2種類あり、化粧品表示名は同じですが医薬部外品表示名でユズエキス(エタノールを使って抽出)と表示されるものであれば収れん作用、皮膚柔軟化による保湿作用、血管拡張作用が期待され

一方、医薬部外品表示名でユズセラミド(BGを使って抽出される)と表示されるものであれば、肌(頭皮)のバリア改善作用、髪の内部にある成分であるCMC代替成分としての毛髪強度およびキューティクル改善作用が認められています。

 

ユズ果実エキスの特徴

ユズ(学名:Citrus junos 英名:Yuzu)の果実からエタノールで抽出して得られる植物エキスです。

ユズ

ちなみにユズの果実からエタノールで抽出したものをユズエキス(医薬部外品表示名称)と言い、収れん、保湿、血行促進作用があります。

また、BG(ブチレングリコール)を使って抽出したものはユズセラミド(医薬部外品表示名称)と言いバリア改善作用があります。

ただし化粧品成分として表示される場合はどちらもユズ果実エキスと表示されます。

 

分類:皮膚コンディショニング剤

英:Citrus Junos Fruit Extract

 

ユズエキス(エタノールで抽出したもの)

シャンプーなどに配合される場合は

・収れん作用

・皮膚柔軟化による保湿作用

・血管拡張作用

が期待されます。

 

ユズには収れん作用のあるクエン酸や酒石酸が含まれており、収れん化粧品などに配合されます。

また、ユズ果実エキスは、多糖類の一種であるペクチンを含有していることから、皮表をなめらかにする保湿作用があると考えられます。

 

血管拡張作用に関しては、ユズ果実エキスには精油成分(芳香成分)としてα-ピネンやシトラールが含まれており、これらには皮膚への局所刺激による抹消血管拡張作用があり、血管が拡張されることで血行が促進されることになります。

血行が促進されれば、毛根などへの栄養が十分いきわたり、一方、老廃物などがしっかり運び出され、毛髪の状態が改善されることも期待されます。

 

ユズセラミド

ユズの果実からBG(1,3-ブチレングリコール)で抽出して得られるスフィンゴ脂質(セラミド)を中心とする植物エキスです。

BG(1,3-ブチレングリコール)(シャンプー成分辞典)

 

ユズセラミドは

・肌(頭皮)のバリア改善作用

・毛髪強度およびキューティクル改善作用

などが期待されます。

 

ユズ果実エキス(ユズセラミド)には角層に対する水分量の増加および水分蒸散抑制効果が認められており、バリア機能の改善作用があると考えられます。

また、髪の内部には、水分を保持するコルテックスとその隙間を敷き詰めるCMC(Cell Membrane Complex)と呼ばれる細胞膜複合体があり、

CMCは毛髪の最外層であるキューティクルとコルテックスを接着する働きをしています。

ユズセラミドはCMC類似成分でありダメージ毛髪の毛髪強度とキューティクルの改善作用が認められています。

毛髪の内部の構造

 

ユズ果実エキスの安全性

ゆずは食品として利用されている果実であり、化粧品などへも20年以上の使用実績があります。

シャンプーなどへの配合量や通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。

 

 

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