水添レシチンは、レシチンに水素を添加し安定させた界面活性剤です。主に乳化安定のために使用されるほか、保湿効果も期待できます。
水添レシチンの特徴
水添(すいてん)レシチンは、レシチンに水素を添加し安定させた界面活性剤です。
大豆に含まれる「レシチン」は、とても不安定で酸化しやすいので「水素」を添加し「水添レシチン」という安定した形にして使用しています。
使用される目的は
・乳化
・リポソーム形成による効果促進作用
注:リポソーム形成
そのままでは皮膚に浸透しない成分を脂質二重膜の親水性部分および/または脂肪酸鎖部分に充填・内包することで、安定性を保持したまま皮膚内へ浸透させる効果
乳化剤として水性成分と油分を分散する働きがあるほか水分を保持する作用が強いので、高い保湿力を発揮します。
分類:非活性剤系分散剤、皮膚コンディショニング剤、乳化剤
英:Hydrogenated Lecithin
水添レシチンの安全性
30年以上の使用実績があり、皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)もほとんどありません。
このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。
ただし、大豆や卵にアレルギーがある場合は注意が必要です。