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コカミドDEA(シャンプー成分辞典)

シャンプー成分事典 シャンプー成分事典

 

コカミドDEAは、ココヤシから得られるヤシ油から作られる界面活性剤(洗浄成分)で、刺激は少ないもののコカミドDEA自体に洗浄力はほとんどありません。洗浄力や泡立ちを向上させたり、粘度を増強するために補助成分として配合されます。

 

コカミドDEAの特徴

脂肪酸アルカノールアミドに分類される非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)です。

ちなみにコカミドDEAの「コカミド」はヤシ油由来のココナッツの脂肪酸を指します。

メインの界面活性剤(洗浄成分)と組み合わせることで洗浄性、泡立ち、泡質を強化・安定化する働きがあります。

コカミドDEA自体は刺激が少なく、また洗浄力はほとんどありません。

 

泡にコシと滑らかさを出す働きがあり、刺激性も低く、低濃度でも高い粘度の水溶液を得られる増粘効果が特徴として知られており、シャンプー製品、ボディソープ製品、洗顔料などに使用されています。

刺激の強い成分を緩和する働きもあるとされ、陰イオン(アニオン)界面活性剤と併せて配合することで、肌や髪へのダメージが少なくなります。

ただし、見た目の泡質を良くしようと大目に配合されている場合があり、配合量が多すぎる場合は髪のごわつきが出てくる場合があります。

 

分類:起泡剤、親水性増粘剤

英:Cocamide DEA

 

コカミドDEAの安全性

50年以上の使用実績があり、皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)もほとんどありません。

ただし、皮膚炎がある場合、ほとんど影響は無いものの、長期間、日常的に暴露される場合に影響が出てくる可能性があります。

シャンプーなどへの配合量や通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。

 

他の界面活性剤とコカミドDEAを組み合わせることで、他の界面活性剤の皮膚刺激性の低下が報告されています。

一部、米国のプロポジション65の発がん性分類リストのグループ2B(発がん性の疑いあり)に分類されていることを問題にする場合がありますが、グループ2Bにはコーヒーや漬け物なども分類されていて、シャンプーとしてわずかに配合されているような通常の使用において問題になるような成分ではありません。

 

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