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リンゴ酸(シャンプー成分事典)

リンゴ シャンプー成分事典

 

リンゴ酸は、果実のリンゴに含まれる成分です。

配合されている成分のうちpHが変化すると効果が維持出来ない成分の効果を維持するためのpH調整機能として、または固くなった皮膚の角質を柔らかくするためのピーリング作用を目的として使用されます。

 

リンゴ酸の特徴

リンゴ酸の名はリンゴ酸がリンゴから見つかったことに由来します。

果実のリンゴに含まれる成分ですが、一般的には工業的に、フマル酸を合成またはブドウ糖を還元して得られる有機酸です。

爽快感のある酸味を持つため、飲料や食品の酸味料として用いられるほか、pH調整剤、乳化剤など、さまざまな用途に利用されています。

シャンプーや化粧品に使用される場合は

・pH調整による配合成分の効果維持

・角質剥離作用

のために使用されます。

 

pH調整による配合成分の効果維持

シャンプーや化粧品などには、pHが変動してしまうと効果を発揮しなくなる成分や品質の安定性が保てなくなる成分が含まれています。

シャンプーや化粧品の内容物が、大気や水に含まれる物質に触れたり、人の皮膚などに触れても品質を保つ(pHを保つ)ために、リンゴ酸(酸性)と有機酸塩類(塩基性)と組み合わせて使用されています。

 

角質剥離作用

リンゴ酸には、穏やかな角質剥離作用(ピーリング作用)があり、乾燥やターンオーバーの乱れなどで硬くなったりゴワついた皮膚表面を滑らかにする目的で

シャンプー、洗顔料・洗顔石鹸、ボディ&フットケア製品、洗浄製品、ピーリング化粧品、スキンケア化粧品、シート&マスク製品などに使用されています。

フケやトラブルのある頭皮も、リンゴ酸配合の低pHシャンプーで洗うことで、角層バリア能が健常になり頭皮がきれいになる効果が期待できます。

一般的に、濃度は1%以下かつpHは弱酸性に近い状態に調整して配合されており、角質剥離作用は穏やかです。

 

分類:香料、pH調整剤

英:Malic Acid

 

リンゴ酸の安全性

10年以上の使用実績があり、皮膚刺激性は2%濃度およびpH2以上で実質的にほとんどなし、眼刺激性は2.2725%%濃度およびpH3.6以下で重度、皮膚感作性(アレルギー性)は2%濃度およびpH2以上でほとんどなしとされています。

ピーリング目的(ある程度の濃度が必要)で使用されている製品でも非常に安全性が重視された処方となっていて、市販の大手メーカーにおける配合濃度は1%未満かつpH4.6-6.1であり、

シャンプーなどへ配合される場合は、一般的にはpH調整による配合成分の効果維持の目的で使用されるため、一般的な配合量や通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。

 

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