アロエは古くから民間治療薬としても使われてきた植物で、アロエベラ葉エキスには、保湿作用、キズの治療、抗酸化作用、紫外線吸収作用、抗老化作用、皮膚(頭皮)のコンディショニング効果があります。
アロエベラ葉エキスの特徴
ユリ科植物アロエベラの葉から抽出された成分です。
注:日本に一般に栽培されているのはギダチアロエという種類で、アロエベラは暖かい地方でないと育たず、日本では沖縄で栽培されています。
一般的に期待される効能としては
・保湿作用
・傷を治す働きを促進させる
・抗酸化作用
・紫外線吸収作用
・抗老化作用
・皮膚(頭皮)のコンディショニング
保湿作用
アロエベラの葉肉には、ムコ多糖類が豊富にありトロトロしています。ムコ多糖類には頭皮や肌の水分を保持してくれる働きがあり、乾燥対策や保湿に効果を発揮します。
傷を治す働きを促進させる
アロエは昔から“医者いらず”といわれ、内服(食べたり、飲んだり)や外用に(塗ったり、貼ったり)と使われてきました。
アロエの木部や篩部の内側にあるのが、粘液質の層で、この粘液質は多糖類が主成分で、アロエ自身の傷を治す作用があり、頭皮や皮膚の傷にも働いてくれるます。
抗酸化作用
紫外線を浴びた皮膚に発生する反応性の強い活性酸素の影響で黒化メラニンの合成が始まり、これが炎症・色素沈着の要因となります。
また紫外線の影響によりコラーゲン分解酵素が活性化し、コラーゲンの分解が進む事で真皮と表皮におけるエネルギーや栄養の輸送能が低下し、光老化の原因になると考えられています。
アロエベラ葉エキスに含まれる成分には、これらの原因物質を消去する機能があり、この抗酸化作用により頭皮の炎症を抑えたり、光老化を遅らせる効果が有ります。
紫外線吸収作用
アロエベラに含まれている成分の中には紫外線を吸収する作用があるものがあります。
抗老化作用
アロエベラに含まれている成分にはダメージを受けた細胞を回復させる機能を持つ成分があり、線維芽細胞の老化度の改善率が高まる抗老化作用が考えられます。
皮膚(頭皮)のコンディショニング
皮膚(頭皮)の状態を整えるコンディショニング効果が期待出来ます。
これら上記の目的で、アロエベラ葉エキスはシャンプー、ヘアケア製品、スキンケア化粧品、ボディ&ハンド&フットケア製品、日焼け止め製品、メイクアップ化粧品、洗浄製品、洗顔料、シート&パック製品など様々な製品に使用されます。
アロエベラエキスの一般的分類
外用鎮痛剤、保水剤、口腔ケア剤、エモリエント剤、皮膚コンディショニング剤
アロエベラ葉エキスの安全性
・皮膚刺激性-ほとんどなし
・眼刺激性-不明
・皮膚感作性(アレルギー性)-ほとんどなし
・光毒性および光感作性-ほとんどなし
一般的にシャンプーや化粧品に含まれている量や使用法において安全性に問題のない成分であると考えられます。
アロエに含まれているアロイン(医薬品成分であり大腸を直接刺激して下痢をひきおこす下剤成分)は薬機法により、シャンプーや化粧品では除去されています。
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