ラウリルヒドロキシスルタインは、界面活性剤(洗浄成分)に分類されますが、単独で使用するよりは、他の界面活性剤と併用することで、泡立ちや、洗浄力を向上させるほか、他の洗浄成分の粘りけを向上(増粘剤)させたり、刺激を緩和したりする働きがあります。
ラウリルヒドロキシスルタインの特徴
シャンプーなどに使われる場合は
・他の界面活性剤(洗浄成分)と併用することで泡立ちをよくしたり、洗浄力を向上させる(起泡・洗浄力の向上)
・他の界面活性剤(洗浄成分)の粘りけを出す(増粘)
・他の界面活性剤(洗浄成分)の刺激緩和
起泡・洗浄力の向上
ラウリルヒドロキシスルタインは洗浄性および起泡性を有していますが、一般に単独で配合されることはなく、
他の活性剤と併用することによって洗浄性を向上させたり、キメの細かいクリーミーな泡質や泡の安定性を向上させる働きがあり、他の面活性剤と併用してシャンプーなどの洗浄製品に使用されています。
増粘作用
ラウリルヒドロキシスルタインはある種の界面活性剤(洗浄成分)と組み合わせることで高い増粘性(粘りけが出る)を示します。
他の界面活性剤(洗浄成分)の刺激緩和
ラウリル硫酸Naやオレフィン(C14-16)スルホン酸Naなど比較的皮膚刺激性が高い陰イオン界面活性剤と一緒に使用することで、タンパク質への吸着量を減少させ、陰イオン界面活性剤による皮膚や毛髪への刺激を低下・緩和させることができます。
また、硬水にも高い起泡力を示し、シャンプー後のきしみ感を抑えます。
分類:帯電防止剤、ヘアコンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤、洗浄剤、起泡剤、親水性増粘剤
英:Lauryl Hydroxysultaine
ラウリルヒドロキシスルタインの安全性
15年以上の使用実績があります。
皮膚刺激性は4%濃度以下においてほとんどなし、眼刺激性(すすがない場合)は28%濃度において中程度、皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどなしとされています・
シャンプーなどの短時間の一時的な使用で、皮膚から完全に洗い流すような製品において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。
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