プラセンタエキス(シャンプー成分事典)

 

プラセンタエキスは豚や馬の胎盤から抽出されるエキスで、美容分野でも広く知られている成分です。

頭皮を活性化させるほか、毛母細胞に作用して毛母細胞の増殖、分裂を促すことで毛髪成長を促す作用があると期待されていますが、これらの効果のメカニズムの解明は今後の研究が待たれる状況です。

 

プラセンタエキスの特徴

プラセンタとは胎盤のことでプラセンタエキスは哺乳動物の胎盤から水で抽出して得られるエキスです。

豚、馬、ヒツジ、牛

最近は美容成分として植物の胎座や魚などから取れる成分をプラセンタと呼ぶことがありますが、まったく別物です。

以前は、牛の胎盤が使用されることが多かったのですが、狂牛病(BSE)の発生から、主に豚のプラセンタを使用することが多くなっています。

豚以外では羊や馬などのプラセンタが使用されることがあります。

注:羊プラセンタを使用する場合は、スクレイピー(狂牛病と類似の病気)が発生していないオーストラリア、ニュージーランド産のものが、安全性が高いと言われています。

 

美容以外でも

医療分野において更年期障害、乳汁分泌不足、肝機能障害の治療目的でヒトプラセンタ由来のプラセンタ注射が用いられています。

健康食品分野において豚、馬、羊を由来とするプラセンタがサプリメントや飲料として用いられています。

注:プラセンタをサプリなどで摂取した場合、各種の栄養分自体は豊富にありますが、胃腸の中で分解されてしまえば、いわゆる医薬品の効能のような作用は無いとする意見もあります。

髪の綺麗な女性

 

化粧品などに配合される場合は

・チロシナーゼ活性阻害およびメラニン生成抑制による色素沈着抑制作用

・保湿作用

などの目的で使用されます。

 

シャンプーや育毛剤に配合される場合はプラセンタには

・ホルモンのバランスを整え男性ホルモンの過剰分泌を抑える。
・新陳代謝を促進することで毛母細胞を活性化する。
・頭皮や毛根の血行を良くする。
・成長因子が含まれている。

といったことから、毛髪の再生医療でも活用されています。

 

特にプラセンタに含まれる成長因子でFGF(23種類ある)の一つであるFGF-7は別名KGFと呼ばれている因子で発毛促進因子とも言われています。

FGF-7は、毛乳頭細胞から産生され、毛母細胞に作用して毛母細胞の増殖、分裂を促すことで毛髪成長を促す作用があると期待されています。

最近では、プラセンタに配合されているこれらの成長因子を配合した育毛剤も見受けられるようになってきています。

注:FGF:線維芽細胞増殖因子
皮膚(真皮)の繊維芽細胞を刺激し、コラーゲンなどの生成を促す。

注:KGF:ヘアサイクルの成長期を促進し、毛母細胞を活性化させる働きを持っており、加齢その他の原因により、KGF産生が難しくなると毛母細胞が働かなくなり、薄毛、抜け毛の原因になることから育毛剤や育毛シャンプーにも配合されています。

 

ただし、人の胎盤を使ったプラセンタは、医薬品注射薬として60年以上の使用実績があるものの、基礎研究が行われ始めたのは、比較的最近であるため、作用がほとんど明らかになっていません。

プラセンタエキスの育毛作用をはじめ、活性酸素の消去作用、表皮角化細胞増殖促進作用(ターンオーバー促進)、コラーゲンやエラスチンを産生する線維芽細胞の増殖促進作用なども報告されており、皮膚(頭皮)におけるこれらの効果のメカニズムの解明は今後の研究が待たれる状況です。

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プラセンタエキスの安全性

プラセンタエキスは20年以上の使用実績があり、シャンプーへの配合量や通常の使用において安全性に問題の無い成分であると考えられます。

ただし、動物由来の成分ですからアレルギー反応などが起きる可能性はあります。

 

 

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