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ヒドロキシエチルセルロース(HEC)(シャンプー成分事典)

シャンプー成分事典 シャンプー成分事典

 

ヒドロキシエチルセルロース(HEC)をシャンプーやコンディショナーに使用する場合は、粘度を上げ安定した状態を保つ目的のほか、配合されている粉状の成分を均一に保つ働きもします。

 

ヒドロキシエチルセルロースの特徴

ヒドロキシエチルセルロース(HEC)(英: Hydroxyethyl cellulose)は、セルロースに酸化エチレンを付加させることにより水溶性を持たせた高分子化合物で、HECと略されます。

 

増粘・保水・分散・懸濁などの作用を持ち、シャンプーやリンス、化粧品、その他様々な用途で使用されます。

増粘に関しては、水によく溶け、幅広い粘度領域で粘りけのある液が得られ、しかも非イオン性なので塩類(アルカリ)があっても粘度が低下しない特徴を有しています。

 

分散・懸濁安定化に関しては、pHの変動に対しても安定しており、幅広い領域で密度の濃い液が得られるため、各種の粉状の成分を均一に混ぜたコンディショナーなどの懸濁安定剤として使用されます。

懸濁(けんだく):液体中に個体の微粒子が均一に分散した状態をいう。

 

その他

・冷水や温水に容易に溶解し、水溶液は、低温、高温でも安定で、ゲル化しない。

・広い範囲のpH域で安定する。

・増粘・保水・懸濁・保護コロイドなどの優れた性能を示す。

・変質しにくく、水溶液の粘度も長期間安定する。

 

分類:結合剤、乳化安定剤、皮膜形成剤、親水性増粘剤

英:Hydroxyethylcellulose

 

ヒドロキシエチルセルロースの安全性

10年以上の使用実績があり、皮膚刺激性や皮膚感作性(アレルギー性)もほとんどありません。

シャンプーやコンディショナーへの配合量や通常の使用において、安全性に問題のない成分であると考えられます。

 

 

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