ヘアケア製品の中にヘアオイルというものがあります。いつも使っている人なら何ということはないものなのですが、始めて耳にした人だとヘアオイルって何?聞いたことはあるけど実際にはどういうものなのかイマイチよく分からない人もいるかと思います。
ヘアオイルの特徴や使い方、似たようなものにヘアミルクや、ヘアマスクってありますが、何が違うのでしょうか
ヘアオイルとは
ヘアオイルはトリートメントなどがシャンプーした直後にするものなのに対してヘアオイルは、髪を乾かした後に使用するもので、ヘアオイルを使う目的は髪に潤いを与え、まとまりやすくスタイリングしやすくすることですが、そのほかにも
・ヘアアイロンやドライヤーの熱で髪にダメージがあるのが気になる
・髪を濡れているような感じにしたい
・パーマなどで髪が傷んでいる(ばさついた髪を整え補修する)
・静電気が気になる
・ブラッシング時の摩擦(引っかかったりする)で髪へのダメージが気になる
・髪の乾燥を防ぐ
などがあります。
ヘアアイロンやドライヤーをかける前後に少量のヘアオイルをつけることで、髪へのダメージを防ぎます。
また、ヘアオイルを少量つけることで濡れ髪のような感じにする事が出来ます。もっともヘアオイルをつけすぎると髪がべたっとなってしまって逆効果になることがあるのでつけすぎないように注意しましょう。
パーマなどで髪が傷んでいるときにもヘアオイルは効果的です。バサバサになった髪に潤いとツヤを与えてくれます。
冬場などで乾燥して髪の静電気が気になる時にヘアオイルをつけ髪の保湿をしっかり行うことで、静電気の発生を抑えます。
ヘアオイルの種類
ヘアオイルには植物性、動物性、鉱物性の3種類があります。
植物性ヘアオイル
文字通り植物由来のヘアオイルです。
有名どころとしては「椿オイル」「アルガンオイル」「ホホバオイル」など
刺激が少なく、敏感肌の人でも安心して使用することができます。
椿オイル:伊豆大島の椿オイルが有名です。
アルガンオイル:モロッコの南西部に生育するアルガンツリーの実から採れたオイル。
ホホバオイル:米国からメキシコ北部が原産のホホバという常緑低木の実から採れたオイル。
動物性ヘアオイル
動物由来のヘアオイルです。
人間の皮膚に含まれる成分と近いため、髪にも馴染みやすい成分です。
馬油:馬のたてがみや腹の脂肪などにから、不純物をろ過したもの
スクワラン:深海鮫の肝油中に多く存在するオイル(植物のオリーブなどからも採れる)
エミュー:オーストラリア内陸部の砂漠地帯に生息するダチョウとよく似た鳥から採れるオイル
鉱物性ヘアオイル
石油由来というと、イメージが悪いですけどヘアオイルで使用している鉱物油は、十分精製されており安心して使用出来る成分です。
使用した後のツヤ感や肌触りは、植物性、動物性よりも良くなります。
ヘアオイルってヘアミルクやヘアマスクと何が違うの
ヘアオイルとヘアミルクの違い
ヘアオイルとヘアミルクの1番の違いは、ヘアオイルが油性なのに対してヘアミルクは水性であること
またヘアミルクはどちらかというと髪の内部の保湿に重点が置かれています。
ヘアミルクは水性の成分がメインなのでベタベタしたり重くなったりしにくく、使い心地が軽くさらっとしているのが特徴で柔らかくしなやかな仕上がりになります。
一方、ヘアオイルには髪に馴染みやすい成分が含まれていて、オイル分によってめくれた髪のキューティクルを補修することで、指通りやくし通りが良くなり、
またコーティング力が強く、紫外線や熱ダメージから髪を守る力がヘアミルクより強くなっています。
さらに、ヘアオイルは髪がまとまりやすくなったり、ばさつきが抑えられて扱いやすくなる特徴があります。
ヘアオイルとヘアマスクの違い
ヘアマスクは傷んだ髪を内部から補修するもので、トリートメントのようにシャンプーした直後のまだ髪を完全に乾かしていないときに使い、ヘアマスクを行った後は洗い流します。
ヘアオイルは乾いた髪につけますし、つけた後洗い流すこともしません。
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ヘアオイルの使い方
ヘアオイルは通常はお風呂上がりなどに使用します。この時の使い方については
1 タオルドライで髪を乾かす。
多少髪が湿っていた方がオイルが浸透しやすくなります。
2 数滴のヘアオイルを手のひらに広げる。
手のひらにしっかり広げてから使うようにしましょう。でないとオイルがかたよって髪についてしまってべたつきの原因になります。
3 髪の中間から毛先に向けてつける
髪の真ん中付近から毛先に向けて、ヘアオイルをつけていきます。この時、髪の外側だけでは無く、内側もまんべんなくオイルが行き渡るようにします。
4 最後にヘアドライヤーで髪を乾かす
オイルを浸透しやすくするためにドライヤーで完全に髪を乾かせてからオイルをつけると説明している場合もありますが、ヘアオイルにはドライヤーの熱から髪を保護する働きもありますから、ドライヤーををかける前にヘアオイルを使用した方が髪へのダメージは少なくなると思います。
ヘアオイルを使うときのポイント
髪をとかしてから使用する
シャンプーしたすぐ後であれば必要ありませんが、ちょっと髪を整えたいというような時に使用する場合は、髪をブラシでとかしてからつけるようにします。
髪を洗ってから時間が経っていると髪の表面にはホコリや皮脂が張り付いている状態で、ヘアオイルが髪の内部に浸透しにくい状態になっています。
そこで、ブラッシングしてホコリや皮脂を毛羽立てることで、オイルが浸透しやすくなります。
頭皮や髪の根元には使用しない
ヘアオイルは通常の使用では安全性に問題は無いのですが、頭皮などに直接ついて、時間が経つと紫外線などで化学変化を起こしたり、毛穴をふさいだりする事がありますから出来るだけ頭皮にはつけないようにしましょう。
同じ理由で根本の方にまでオイルをつけると頭皮にオイルが付着しやすくなるので、根本は避けて髪の中間から毛先を重点的にオイルをつけるようにします。
そもそも髪は毛先の方に行くほどダメージが強くなりますからそういう点でも毛先の方を重点的に着けるようにします。
注:頭皮マッサージなどに使用出来るタイプのヘアオイルもあるので、それぞれの使用方法に従って下さい。
シャンプー後につけるのが最適
シャンプーした後は皮脂やホコリが綺麗に髪から取り去られていますし、ある程度髪が水分で潤っていることでオイルが髪の内部まで浸透しやすくなります。
適量を守る
髪のダメージが大きいからって、むやみヘアオイルをつけすぎると、髪がベタベタしてしまいます。
商品によって多少変わりますが、数滴を手のひら全体に薄くのばしてから、髪全体に広げるようにします。
もちろん髪の量、長さによって適量は変わってきます。
ヘアオイルをつけるタイミング
お風呂上がりにつけるのが最適ですが、それ以外にも外出前に髪のぱさつきを押さえる為に使用しても良いでしょう。
まとめ
ヘアオイルを使う目的は髪に潤いを与え、まとまりやすくスタイリングしやすくすることですが、そのほかにも、ドライヤーの熱から髪を保護したり、傷んだ髪を補修する働きもあります。
ヘアミルクは水性の成分がメインになりますがヘアオイルは名前の通り、油性の成分がメインになり、使いすぎると髪がべとつくデメリットがある反面ヘアミルクよりスタイリングしやすく、機能的には優れています。
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