最近話題のエメリルシャンプーの特徴はうねり×ぱさつき×ダメージ対策、髪に潤いを与えてダメージ補修が売り
でも、実際の所どうなのか成分から解析してみました。
エメリルシャンプーのウリと特徴
エメリルシャンプーの成分を解析する前に、まずはエメリルシャンプーの特徴と販売会社さんのウリをチェックしてみました。
エメリルシャンプーにはどういう特徴があって、何を売りにしているのかをチェックした上で、本当にその為の成分がしっかり配合されているのか解析してみたいと思います。
髪のうねり対策
エメリルシャンプーのウリの第1は髪のうねり対策。
うねりの原因の1つは髪の空洞化、髪の芯の部分が空洞化しているために、髪のコシが無くなってうねうねしてしまいます。
これを防ぐ為に「美髪粒子」という成分を髪の深部まで浸透して、髪の芯をしゃきーんとさせることで、髪のうねり対策とするもの。
次ぎにエモリエント(毛髪軟化)成分で髪を柔らかくしなやかにすることで、扱いやすい髪へ
エメリルシャンプーに配合されているエモリエント成分はパルミトレイン酸とセラミドで
その為に配合されているのは具体的にはアボガド油、マカダミアナッツ油がそれに相当します。
注:マカダミア種子油は人間の皮脂に組成が似ており、皮膚への浸透性が高く、特に30代以降急激に減少するパルミトレイン酸を豊富に含むため、比較的年齢の高い人のお肌のケアに効果が有る成分です。
注2:アボガド油はアボガドの果実から取れるオイルで、頭皮を活性化させ薄毛や白髪予防になり、また、髪の日焼け予防にも効果が有ることから、髪のダメージ防止にも効果が有ります。
またケラチンをしっかり補給することで、髪の中の水分をコントロール。
髪に水分が多すぎると、髪がどうしても柔らかくなってうねりが生じます。そして髪がうねったまま乾いてしまうと、うねった髪がそのまま固まってしまって、うねうねが定着ってことに
髪のぱさつき対策
ぱさつき対策のために2つの成分が配合されています。
その成分とは
・加水分解ヒアルロン酸
ヒアルロン酸を加水分解することで低分子化して髪の内部に浸透させて、髪に潤いを与える。
・サクラン
サクランはヒアルロン酸の10倍の保水力を持つ高分子の潤い成分で髪を外側から包み込み、髪にうるおいを与えます。
ダメージヘア対策のための成分
・美髪粒子
前にも出てきた「美髪粒子」が髪の内部まで浸透しダメージ部分を補修
・カシミアコート
カシミヤコートは、今度は髪の外側から、キューティクルがはがれた場所(ダメージを受けている場所)を補修し、髪にしっとり感や滑らかさを与えます。
もちもちの泡立ち
エメリルシャンプーは泡立ちが良く、きめ細かいもちもちの泡立ちが特徴です。
髪の速乾成分配合でドライヤーの時間を短縮
髪を傷める原因の1つにドライヤーの熱風があります。高温の熱風が髪に当たることで髪のタンパク質成分が焼け、キューティクルなどがはがれ落ちることになります。
ですから、髪が早く乾けば乾くほど、ドライヤーをかける時間が短くなり、それだけ髪へのダメージが少なくなります。
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エメリルシャンプーの成分から特徴を分析する
エメリルシャンプーの洗浄成分の分析
エメリルシャンプーの主な成分は
1 コカミドメチルMEA(洗浄力を高め泡立ちを良くする)
2 ココイルグルタミン酸TEA(アミノ酸系洗浄成分)
3 ラウロイルメチルアラニンNa(アミノ酸系洗浄成分)
4 ココイルグルタミン酸2Na(アミノ酸系洗浄成分)
5 ポリクオタニウム-10(髪を柔らかくして滑りを良くする)
6 コカミドMEA(洗浄力を高め泡立ちを良くする)
エメリルシャンプーのメインの洗浄成分は「コカミドメチルMEA」という成分で、通常は補助成分として泡立ちを良くするために使われています。
これをメインに持ってきているってことはふわふわの泡立ちを際立たせようとしているのでしょう。
といっても肌や身体に対する刺激性は低めの成分なので、特に気にする事はありません。
高級シャンプーで使われるアミノ酸系の洗浄成分だけだと、泡立ちが悪く、洗浄力も抑えめなのを気にする人が多いのですが、ちょっぴり洗浄力も強めで泡立ちも良くなるので使い勝手や泡立ちの感触は良くなります。
2番目の洗浄成分としてココイルグルタミン酸TEAが使われています。
ココイルグルタミン酸TEAは高級シャンプーでよく使われるアミノ酸系の洗浄成分で、低刺激で、頭皮や髪への刺激が抑えられる成分です。
サブの洗浄成分としてもう一つラウロイルメチルアラニンNaが使われていますが、これもアミノ酸系の洗浄成分
つまり、メインに泡立ちや洗浄力を強めるための成分を配合、ただし、サブの2つの成分に、低刺激で洗浄力のマイルドなアミノ酸系の洗浄成分を配合していますので
泡立ちを重視しつつも、実質的には頭皮や髪に優しいアミノ酸系の洗浄成分がメインになっているシャンプーだと言えます。
因みに4番目に配合されているココイルグルタミン酸Naもアミノ酸系の洗浄成分です。
また5番目に配合されているポリオクタニウム-10は通常はコンディショナーやリンスインシャンプーに使われている成分で
毛髪の表面をカバーして毛髪の柔軟化や滑りやすさを改善する成分です。
ついでに6番目に出てくるコカミドMEAという成分は、泡立ちを良くして、さらに泡をもちもちにする性質を持っている成分です。
シャンプーに配合することで泡立ちをクリーミーにするほか洗浄力を向上させ、また髪をしっとりさせる効果もが有ります。
ということで成分を分析すると、実質的にはアミノ酸シャンプーでありながら、ある程度の洗浄力と、特にもちもちの泡立ちを重視しているシャンプーであると言えます。
さらにエメリルシャンプーに含まれている美髪成分を分析すると
・毛髪保護、修復のための成分
7.加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)
8.ステアルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)
17.ポリクオタニウム-64
21.アボカド油
22.マカデミア種子油
・保湿成分
10.セラミドNG、11.セラミドNP、12.セラミドA、(セラミドとは)
16.ヒドロキシエチルウレア
18.ラウロイルアルギニン
・頭皮状況改善
13.フィトスフィンゴシン
これらの成分を見て、分かるのは、一般のシャンプーに比べて、ダメージヘアをカバーするための毛質改善、保湿、頭皮状況改善のための成分がしっかり配合されている
ていうか、ここまでこだわって様々な成分を配合しているシャンプーは珍しいと言えます。
エメリルシャンプーの詳しい解析はシャンプー事典の方で解説しています。
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エメリルシャンプー(トリートメント)の成分分析
エメリルシャンプーのトリートメントに配合されている成分は、一般的なトリートメントに配合されているものに比べると、毛髪を保護、そしてダメージの修復、感触改善のための成分が非常に数多く配合されている感じです。
少し成分について解説すると
これはトリートメントには必ず配合されているシリコン剤です。
シリコンが髪や頭皮に良くないという都市伝説がまことしやかにささやかれていますが、シリコンは、髪を保護するために、トリートメントには必ずと言って良いほど配合されているメインの成分です。
シリコンは医薬品や化粧品などにも使われている安全で、髪の保護やコーティングに必須の成分です。
2番目以降の成分については感触改善や毛髪保護の成分が続きます。
・髪の感触改善(サラサラの艶のある髪質にします)
・毛質保護、修復(髪を保護し、ダメージヘアーを修復します)
11.スクワラン
12.加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)
13.ステアルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)
14.ラウルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)
トリートメントの詳しい解析はシャンプー事典の方で解説しています。
まとめ
エメリルシャンプーは、毛質保護やダメージ修復を重視したシャンプー&トリートメント
20代の頃には気にもしなかった、髪のこしや艶がなくなり、うねりやパサつきが気になりだした人が、昔の艶やコシを取り戻すためのシャンプー&トリートメントと言えます。
その為に、毛質保護や、髪の修復、保湿に最大限注意を払った成分がこれでもかというくらい、豊富に配合されているシャンプーです。
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