エメリルシャンプーは株式会社LIT(Emerire)から発売されているシャンプーで、基本的にトリートメントとセットで販売されています。
今回はエメリルシャンプーにセットでついてくるトリートメントの特徴や成分、宝実の分析、評価について解説します。
注:2022.5にエメリルシャンプーは大幅にリニューアルされています。トリートメントについては、成分などの内容は同じですがパッケージについては大幅リニューアルされています。
シャンプーについても、成分は基本的な部分について大きな違いはないのですが、成分を溶かし込む溶剤を水→アロエベラ液汁にするなど、かなり大胆な変更が行われている部分もあります。
エメリルシャンプー(トリートメント)の販売会社さんのウリ
エメリルシャンプーの販売会社さんのウリを簡単にまとめてみると
・髪のうねり対策、うねった髪のうねりを治して、綺麗なストレート髪にする。
・エモリエント(毛髪軟化)成分で髪を柔らかくしなやかにする。
・ケラチンをしっかり補給することで、髪の中の水分をコントロール。
・潤い成分で髪のぱさつきを防止する。
・美髪粒子でダメージヘア対策
・髪の速乾成分配合でダメージの原因になるドライヤーの時間を短縮
などです。詳しくはこちらの記事で紹介しています。
エメリルシャンプーの特徴は髪のうねり対策、成分から解析してみた
エメリルシャンプー(トリートメント)、宝実の分析
エメリルシャンプーはアミノ酸シャンプーなので、本来はコンディショナーなどはいらないはず、
トリートメントとは言え、抱き合わせで販売しているのってちょっとどうよって最初は思いましたが、トリートメントの成分を解析してみて、なるほど、これならダメージヘアーやうねりヘアーの改善に必要だわって納得の成分でした。
髪をコーティングしたり、帯電を防止して指通りをよくする成分のほか
特徴的なのは
1 保湿成分が潤沢に使用されていること
パルミチン酸イソプロピル/グリセリン/スクワラン/加水分解ヒアルロン酸/ヒアルロン酸Na/加水分解卵殻膜/スイゼンジノリ多糖体/PCA/PCA-Na/ソルビトール/ベタイン/マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル/フィトステロールズ/DPG/BG/乳酸Naなど
非常に多種多様な保湿成分が配合されています。
2 ケラチン由来成分が豊富に配合されている。
髪の毛はほとんどがケラチンからできています。また、髪は毛穴から出た後は自力で補修することはなく、カラーリングや紫外線などの各種のダメージで劣化するだけです。
ですからケラチン由来の成分を髪に補給してあげることはダメージヘアにとって大切な事になります。
加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)/ステアルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)/ラウルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)
さらに、ケラチンはアミノ酸で構成されていますが、そのケラチンを構成するアミノ酸
アラニン/アルギニン/イソロイシン/グリシン/セリン/トレオニン/バリン/ヒスチジン/フェニルアラニン/プロリン/リシン/アスパラギン酸/グルタミン酸
これらがマジ、しっかり配合されています。
3 ダメージヘア補修成分
γ-ドコサラクトン/ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)/シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール/イソアルキル(C10-40)アミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート/(水添ヒマシ油/セバシン酸)コポリマー
一般的なコーティングしてダメージをカバーする成分以外にも直接的にダメージヘアーの補修に有効な成分も配合されています。
詳しくは次章の全成分解説で解説しています。
シャンプー本体についてはこちらで解説
新タイプパッケージ
エメリルシャンプー(トリートメント)宝実の総合評価
エメリルシャンプー(トリートメント)はダメージやくせ毛になった髪を補修する成分が、これでもかと言うほど配合されています。
シャンプーは、洗った後はきれいに洗い流してしまいます。そこで、トリートメントという形で髪に栄養分をしっかり補給することで、弱った髪を生き返らせ、つやのある髪にする効果が期待できます。
そういう点で、くせ毛や髪のうねりが気になる。ダメージヘアを何とかしたいという人にとってかなり有効なトリートメントでは無いかと思います。
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エメリルシャンプー(トリートメント)の全成分解説
エメリルシャンプー(トリートメント)には鬼のように多種多様な成分が配合されています。めげそうになりましたが、全部の成分の効能などについて調べてみました。
全部チェックするのは面倒だと思いますので、気になる成分についてチェックしてみて下さい。配合割合の多い順に解説しています。
最も多く含まれている成分でで、シャンプーやトリートメント、化粧品などにも使用されるシリコン剤で、ベース成分、被膜形成剤に分類される成分です。
感触改良やエモリエント効果、髪をコーティングしてツヤ感や撥水性、感触を柔らかくする潤滑性にも優れています。
ステアリルアルコール(牛脂、大豆油などが原料)とセタノール(ヤシ油、パーム油、牛脂、鯨脂などが原料)を混合させた高級アルコールで、乳化剤として用いられ
適度なエモリエント性と乳化補助による粘度を適度に保つ効果があり、トリートメントやコンディショナーなどの、メインの成分として使用されます。
髪や皮膚への浸透性に優れ、さっぱりした感触のエステル油で、角層からの水分蒸散を防止し、髪や肌を柔軟にする作用を有しており(エモリエント作用)、感触改良や毛髪に対するツヤ感付与のほか、配合されている各種成分を均一にする溶剤としても使用されます。
古くから使われてきた保湿剤で、皮脂膜の分解によって生成される皮膚成分でもあります。
無色無臭の粘りけのある液体で、保湿剤または柔軟剤として使用され、ヘアケアーに使用する場合は乾燥した頭皮の保護やばさついた髪の補修に効果が期待できます。
感触向上剤として使われる、植物ベースまたは合成デンプンからなる成分です。
油性成分と水性成分を混ぜる乳化剤として、洗顔剤やシャンプー、リンス、トリートメント、スタイリング剤などに使用され、界面活性剤および乳化剤として機能するため、髪にやさしく、なめらかなビロードのような感触を与えます。
帯電防止剤、ヘアコンディショニング剤として使用されます。
優れた毛髪コンディショニング効果(髪をしなやかにする)を発揮することからヘアコンディショナー、ヘアトリートメントなどに使用されています。
髪の帯電を防止し、柔軟効果で柔らかくしっとりとした、まとまりのある髪にする作用があり、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメントなどによく使用されている成分です。
頭皮などの引き締め効果のために配合されている場合もありますが、配合量が少量ですからPH調整剤として使用されていると考えられます。
髪の表面に撥水性や潤滑性に優れた艶のある皮膜を形成し、滑らかな仕上がりの感触を付与するほか、光沢を与え、シリコンやその他の油剤を溶かし易くする目的で使用される成分です。
代表的なシリコン剤で、髪をコーティングし、サラッとした質感にする事が出来ることから、多くのシャンプーやコンディショナーなどに使用されています。
人間の皮膚にも存在する成分で深海サメやオリーブオイルなどから抽出されるスクワレンに水素を添加して、安定化させた成分で
シャンプーやトリートメントなどに使われる場合は、髪を保護したり、ぱさついたダメージヘアーをまとめたり、頭皮に潤いを与えることで血行を改善し、髪そのものを健康に保つ事を期待して使用されます。
ケラチンを酸、酵素又は他の方法により加水分解して得られるもので、ヘアコンディショニング剤として使用されます。
加水分解ケラチンの中でも特にカシミヤヤギの毛を原料として作られた成分です。
ちなみに、ケラチンは、表皮の角質層や毛髪、爪など最外層を覆う組織を構成する線維性たんぱく質のことで、毛髪と非常に類似したアミノ酸組成の成分です。
毛髪への吸着性が高く、傷んだ髪をダメージから保護、補修し、水分バランスを整えることでうねりを押さえる成分です。
帯電防止剤、ヘアコンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤などとして使用されます。
髪の保護、補修に使用される成分でキューティクル保護、ダメージ補修(引張強度)、毛髪保護などの機能があり
毛髪と同じ成分なのでなじみやすく、特にダメージヘアーに作用し、毛髪に光沢、ハリ、弾力、ボリュームを与えます。
(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマー
髪を滑らかな感触にし、指通りをよくすると共に保湿し、髪を保護する機能があります。
痛んだ毛髪への吸着性に優れ、微量で全体に、均一なコーティング膜を形成し、ダメージの防止、修復が出来、髪の感触を改善するほか、使いすぎても重くならないのが特長です。
ヒアルロン酸の分子量を小さくしたもので髪や皮膚への浸透力が高く、保水作用があるためヘアコンディショニング剤やスキンケア化粧品など様々な製品に使用されています。
ヒアルロン酸の保水性は即効性があり、さらに保護膜を形成するため、しっとりとなめらかな質感を与えます。
ヒアルロン酸とグリセリンを併用することで単独使用の柔軟効果を大幅に上回る柔軟効果と持続性をもたらす相乗効果が得られることが分かっています。
ですからヒアルロン酸を単独で使用するのではなく、各種のアミノ酸やグリセリンなど他の保湿剤と組み合わせて使われることが普通です。
ニワトリの卵殻膜を加水分解して得られる成分で昔から擦り傷の手当てに使われており、創傷部の皮膚の再生を促進する働きを有しています。
シャンプー製品などに使用される場合は、頭皮や髪の保湿作用、頭皮などの働きを活性化させる抗老化作用などが期待されます。
九州の一部に生息するラン藻スイゼンジノリから抽出した高分子多糖体で、ヒアルロン酸よりも高い保水力をもち、頭皮と髪に豊かなうるおいを与え、頭皮のキメを整え、髪にすべるようなツヤと感触をもたらす成分です。
グリチルリチン酸2Kは漢方薬で有名な甘草(カンゾウ)の根から抽出して得られるグリチルリチン酸にカリウムを結合させた成分で、抗アレルギー作用、抗炎症作用、皮膚刺激緩和作用などの目的で使用されます。
PCAはアミノ酸代謝物の一種であるグルタミン酸の代謝産生物で、ピロリドンカルボン酸(PCA:Pyrrolidone Carboxylic Acid)のことであり、天然保湿因子の約12%を占める重要な成分です。
PCA単独では保湿能力はほとんど無くPCA-Naという形になると保湿力が向上します。
また、PCA-Naは界面活性剤(洗浄成分)と一緒に使用することでシャンプーしたときの髪のきしみを押さえる効果があります。
また後述のアラニン、アルギニン、イソロイシン、グリシン、セリン、ソルビトール、トレオニン、バリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、プロリン、ベタイン、リシン、アスパラギン酸、グルタミン酸と一緒にあらかじめ混合された複合アミノ酸原料として配合されているものと思われます。
髪の主成分のケラチンを構成するアミノ酸の一種でケラチンの2.8%を占める成分です。
疎水性(水に溶けにくい)アミノ酸です。一般的には角質層水分量増加による保湿作用の目的で使用されるほか、ヘアコンディショニング剤に分類されます。
特にダメージを受けた頭皮の保湿機能に優れます。
アルギニンは水溶性のアミノ酸で髪の主要成分であるケラチンのうち9.1%がアルギニンです。
シャンプーなどにアルギニンを配合することでパサつき抑制による毛髪修復作用や保湿作用が期待されます。
疎水性アミノ酸(水に溶けにくいアミノ酸)です。保湿作用のがありますが、髪の主な成分であるケラチンのうち4.8%がイソロイシンで髪の毛を構成している成分なので、特に傷んだ髪を修復する目的のシャンプーやトリートメントによく配合されています。
グリシンは、中性アミノ酸の脂肪族アミノ酸に分類される水溶性アミノ酸です。
髪の主な成分であるケラチンの4.1%を占める成分で、保湿効果、血行促進効果、抗菌・抗酸効果、キレート作用、緩衝作用など、幅広い機能があり、代謝を向上させることで育毛にも効果が期待できることから、育毛剤や育毛シャンプーといった製品へ配合されることもあります。
セリンは中性アミノ酸のオキシアミノ酸に分類される水溶性アミノ酸です。
髪の主成分であるケラチンのうち、セリンは6.9%を占める成分で保湿作用のほか頭皮の新陳代謝を促進する働きも期待されます。
ソルビトールは低カロリーの甘味料などとして食品添加物によく使用されます。保湿、吸水作用があることからシャンプーなどに使われる場合は、髪や頭皮の柔軟化や保湿作用を期待して配合されているものと考えられます。
トレオニン(別名スレオニン:threonine) は中性アミノ酸のオキシアミノ酸に分類される水溶性アミノ酸で髪の主要成分のケラチンの7.6%を占める成分です。
肌(頭皮)細胞の活性化や保湿作用効果、紫外線防止作用があることから、頭皮環境や髪のハリやコシを改善する成分として配合されています。
中性アミノ酸の脂肪族アミノ酸に分類される疎水性(水に溶けにくい)アミノ酸で、髪の主要成分ケラチンのうち5.6%を占める成分です。
角質層水分量増加による保湿作用の目的で使用されます。
塩基性アミノ酸に分類されるアミノ酸で、髪の主要成分であるケラチンを構成する18種類のアミノ酸の1つです。
天然保湿因子NMFの成分で、保湿作用や新陳代謝を促進する働きがあり、またヒスチジンを補うことで毛髪のパサつきの抑制、改善に効果があると考えられます。
髪の毛のダメージを抑えまとまりよくすることから、シャンプーやトリートメントに使用されます。
中性アミノ酸の芳香族アミノ酸に分類される疎水性(水に混ざりにくい)アミノ酸で、髪の主要成分であるケラチンの18種類の構成成分で、ケラチンの2.5%を占める成分です。
保湿作用があることから主に基礎化粧品に使用され、肌が乾燥することから守る働きをします。
シャンプーやトリートメントに配合することで、しっとりしたまとまりのよい髪にする効果があります。
中性アミノ酸のイミノ酸に分類される水溶性アミノ酸で、髪の主要成分であるケラチンの内6.7%がプロリンです。
主な機能としては角質層水分量増加による保湿作用が期待され、ヘアケア製品には頭皮や髪のコンディションを整える目的で使用されます。
ベタインは、糖蜜から抽出して得られる天然のアミノ酸誘導体です。植物や海産物などにも広く存在する物質で、吸収と保湿性が高く、乾燥する頭皮や髪に優れた水分保持力を発揮します。
また、マイルドな洗浄効果と静電気の帯電防止効果もあるため、髪の仕上がりを整える目的で、ヘアケア製品に配合されます。
アミノ酸の一種である塩基性アミノ酸に分類される水溶性アミノ酸で、髪の主成分であるケラチンのうち2.5%を占める成分。
主な効能としては角質層水分量増加による保湿作用があり、抜け毛の原因になる頭皮環境の改善のためにシャンプーなどにも使用されています。
ケラチンを構成するアミノ酸の一つで、ケラチンの内4.9%を占める成分です。
酸性アミノ酸に分類される疎水性(水に溶けにくい)アミノ酸で、保湿効果により頭皮環境の改善が期待されます。
酸性アミノ酸に分類される疎水性(水に溶けにくい)アミノ酸で、髪の主な成分であるケラチンのうち13.8%がグルタミン酸です。
保湿作用が有りシャンプーなどに配合される場合は、頭皮環境の改善が期待されます。
γ(ガンマ)-ドコサラクトンは「エルカラクトン」とも呼ばれ、日本精化株式会社が開発した毛髪の補修成分です。
ナタネの種子から得られるヘアケア成分で、ドライヤーやヘアアイロンなどの熱をにより髪のアミノ基と結合し、ダメージヘアーを補修します。
加齢や紫外線、ドライヤーなどでめくれ上がった髪のキューティクルを修復する作用があり、うねりやクセ、絡まり、ハリやコシがない、広がりやすい髪などの改善に効果があります。
ポリクオタニウム-10はシャンプーに使われる際には、静電防止や保湿剤、毛髪に対するコンディショニング剤などとして広く一般に使われている成分です。
毛髪の柔軟化や滑りやすさが改善されるので主にヘアリンス製品、ヘアコンディショナー製品などに配合されます。
水溶性の高分子ポリマーで、保水力が高く、水洗いしても効果が持続します。
髪のキューティクルの間に入り込み浮きや剥がれを防ぐヘアコンディショニング剤
マカデミアナッツ油から得られる高級脂肪酸を結合して得られる植物ステロールエステルです。
抱水性エモリエント作用があり頭皮やヘアコンディションを改善します。
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
髪はブリーチやパーマによってダメージを受けるとCMCと言う髪を構成する重要な成分が流出します。ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)をこのCMCの代替成分として補給することで毛髪強度を改善することができます。
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
加水分解ケラチンなどの毛髪への有効成分を浸透しやすくして、ダメージを改善するための成分です。
イソアルキル(C10-40)アミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート
イソアルキル(C10-40)アミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェートに含まれている18-MEAは髪のキューティクルをコーティングし、キューティクルを保護する重要な成分です。
18-MEAはパーマやブリーチで簡単に剥がれてしまいますが、自然に復活することはないため、18-MEAを補給することでダメージヘアのキューティクルを保護し髪に艶を与える事になります。
トウゴマと呼ばれる植物の種子から抽出されるヒマシ油を水素添加することで得られる水添ヒマシ油と、ヒマシ油を原料として作られるセバシン酸を共重合体させた成分で
毛髪保護・修復効果、毛髪の光沢回復のためにシャンプーやコンディショナーなどに使用されます。
毛髪のケラチンに作用し、なめらかさや柔軟性を与えることから帯電防止剤、ヘアコンディショニング剤、乳化剤としてシャンプー、コンディショナー、トリートメントなどに使用されます。
陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)で多くのトリートメント剤などに使用されています。
帯電を防止して指通りが良くなるほか、吸着力が強く髪のまとまりを良くし、柔軟にしてくれることからダメージヘアの保護材としても使用されます。
陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)で、使用目的は帯電防止と乳化です。
タンパク質が抜けた髪や乾燥している髪はプラスイオンが多く、静電気が起こりやすくなりますがジステアリルジモニウムクロリドは、石鹸と逆のイオン構造を持っており、マイナスに帯電している毛髪に吸着し、柔軟性や静電気防止などの効果があります。
シリコン剤の一種です。一般によく使われるジメチコンに比べ、髪への吸着性が良く、ダメージヘアーの修復にも効果が有りますが、健康な髪や脂性の髪に使うとべたつく場合があります。
角層水分量増加による保湿作用用あるいは抗菌・防腐による製品安定化剤のために使用されます。
髪をしっとりさせ、柔らかく軽い感触が得られます。また、プロパンジオールはアルコールの一種なので、さらさら感や軽さを生み出します。
代表的シリコンであるジメチコンの分子の両端に親水性のシラノール基をもつシリコン油です。
ジメチコンは代表的なシリコン剤ですが、ダメージヘアの内部の修復機能が低い一方、ジメチコールは親水性が有り、ジメチコンに比べてダメージヘアの修復機能がアップしています。
また、ジメチコンと比べて耐水性や持続性のある滑らかな感触の皮膜(コーティング)を形成するほか、ジメチコンより、やや滑らかな感触を付与します。
主に植物油脂の不鹸化物から得られる植物ステロールの混合物で、シャンプーなどに配合される場合はエモリエント作用、乳化安定化のために配合されます。髪を保護し、水分の蒸発を抑えてくれるのでしっとりとまとまり、スタイリングしやすくなります。
DPG(ジプロピレングリコール)は水、アルコール、油脂などとよく混ざり、保湿剤としてベタつきが少ないことから広く使用されている保湿剤です。
また保湿機能により頭皮からの水分蒸発を押さえることで頭皮のバリア機能を改善するほか、弱い抗菌作用があることから製品の安定剤としても使用される成分です。
BG(1,3-ブチレングリコール)は主に保湿剤として使用されます。
そのほかには細菌の増殖を抑える効果があることから防腐剤の効果を高める効果のほか、植物からエキスを抽出する際の溶媒として使用されるため、植物エキスを配合した際に、BGが少量、混ざり込むこともあります。
エタノールはアルコールの成分で、抗菌、殺菌効果があるほか皮脂を取り除く効果が高く、頭皮の引き締め効果もあり、夏場などであれば清涼感も得られますが
頭皮トラブル等がある場合は、配合量が多いと刺激が強く、頭皮にダメージを与えてしまう可能性があります。
香料や植物エキスを抽出する溶媒として分離されずに混ざり込む場合もあります。
グリセリンの一種で保湿作用があります。また抗菌作用があることから防腐剤を減らす目的でも使用されます。
さっぱりした感触と優れた抗菌性を有する多価アルコール(二価アルコール:グリコール)で、高い抗菌性を有する多価アルコールの一種であるアルカンジオールです。
抗菌・防腐による製品安定化剤として使用されます。
ジメチロールプロピオン酸とn-ヘキサノールのエステルです。
パラベン類やフェノキシエタノールと比較して低刺激でありながら、広範囲の抗菌・防腐作用が得られるとして、防腐剤、抗菌剤フリーの防腐・抗菌成分として使用されます。
天然保湿因子(NMF)に含まれる天然の保湿成分として知られていて、製品に乳酸Naを配合する事で髪などに含まれる水分量が増加し、柔軟性が維持向上し保湿作用が向上します。
また、乳化安定性にも優れており、グリセリンと類似の特質を持ち、乳化安定剤、あるいはクリームなどのきめを細かくする目的でシャンプーや白髪染め、クリーム製品に使われます。
フェノキシエタノールは、グリコールエーテルという有機化合物で、抗菌、防腐剤として使用されます。
香りをつけるための合成香料です。
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