エメリルシャンプーはEmerire(株式会社LIT)から発売されているシャンプーです。
2022.5に大幅リニューアルがされていて、この記事では新タイプのエメリルシャンプーについて特徴や成分、宝実の分析、評価について解説します。
エメリルシャンプーの販売会社さんのウリ
エメリルシャンプーの販売会社さんのウリは
・中高年女性の髪のうねり対策シャンプー
・アロマの香りによる癒やし効果
(カシスフローラルとシトラスフローラルの2種類)
・溶剤に水を使わず、アロエベラを使用
(ジェル状のシャンプー液)
エメリルシャンプー、宝実の分析
現在のエメリルシャンプーは2022.5に大幅リニューアルされています。
トリートメントについてはこちらの記事参照
メインの溶液に一般的な水ではなくアロエベラ液汁を使用していることや、容器が全く異なっているものに変更されています。
私が最初、成分をチェックしたときに、メインの洗浄成分などはほぼ同様でしたので、もしかして見かけだけのリニューアル?と一瞬考えましたが、その他の成分を詳しく見ると
従来品とはかなり成分構成が異なっており、髪を補修したり、キューティクルを保護する成分なども多数、追加になっていました。
成分構成は、髪の補修や、髪を保護する成分が、これでもかというくらい多品種に渡って配合されており、最近の高級シャンプーでよく見られる成分配合のパターンです。
エメリルシャンプー宝実の総合評価
主な洗浄成分に、髪や頭皮へのダメージが少ないアミノ酸系の洗浄成分を使用しており
販売会社さんのウリである髪のうねり対策に有効な成分も多数配合されています。
現在ならトリートメントとヘアオイルがついたお得なセット販売になっているので、一度試してみるのも悪くないと思います。
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エメリルシャンプーの全成分解説
エメリルシャンプーに配合されている全成分について、配合量の多い順に解説します。
アロエベラ液汁はアロエベラの葉肉から得られる、どろっとした粘性の液汁で、紫外線を防ぐ効果があり、保水、保湿力に優れています。
髪や頭皮への保湿効果や、頭皮環境の改善が期待されます。
通常、シャンプーの中で一番多いのは、各種成分を混ぜるための水が一番多くなるはずですが、本製品のコンセプトとして水を使用せず、溶剤としてアロエベラ液汁を使うという特殊な配合になっています。
ヤシ油(植物油)から作られたシャンプーの洗浄成分(界面活性剤)です。泡立ちが良いので、補助成分として増泡剤や増粘剤、起泡剤として使われる事が多いです。
通常はアミノ酸系のシャンプーに発泡性や洗浄力を少し増加させるために補助的に入れられることが多くなっています。メインの洗浄成分として使っているのは、宣伝通り、アミノ酸シャンプーなのに泡立ちが良いのをアピールしているからでしょう。
ラウロイルメチルアラニンNaはヤシ核油やパーム油などから作られるアミノ酸系の洗浄成分(界面活性剤)です。
アミノ酸系の洗浄成分としては比較的に洗浄力が高い成分で洗浄力とコンディショニング効果のバランスが良く、比較的さっぱり系の洗い心地です。
アミノ酸系の洗浄成分(界面活性剤)です。刺激が少なく髪や頭皮に与えるダメージは少ないですが、その分、洗浄力や泡立ちは悪くなります。
洗い上がりの時独特のしっとり感があり、弱酸性ということもあって頭皮にダメージがあったり、バリア機能の低下した人にも安心して使用する事が出来るのが特徴になります。
ペンチレングリコールは、さっぱりした感触と優れた抗菌性を有する多価アルコール(二価アルコール:グリコール)です。
濃度を低くしても抗菌性があり、多くのシャンプーなどに使用されていて、保湿作用があり、べたつきのない使用感が特徴です。
アミノ酸系の洗浄成分です。
皮膚刺激が低く、毛髪への吸着性にも優れているため、高いコンディショニング作用があり髪や頭皮に潤いのあるしっとりとした仕上がりになります。
ベビーシャンプーやダメージヘア用シャンプーによく使用されます。
単独では泡立ちが悪いので、他の泡立ちを補助する洗浄成分との併用が必要です。
ラウリン酸イソアミルは、化粧品などのベースになる油性基材、エモリエント剤として用いられ、肌や環境に優しい成分です。
環境に優しいことからオーガニックや無添加をうたっている製品によく使用されます。
ポリクオタニウム-10はシャンプーに使われる際には、静電防止や保湿剤、毛髪に対するコンディショニング剤などとして広く一般に使われている成分です。
毛髪の柔軟化や滑りやすさが改善されるのでリンスインシャンプーなどにも配合されることがあります。
ラウロイルシルクアミノ酸Naは高級シャンプーなどに使用される、アミノ酸系の低刺激な洗浄成分(界面活性剤)です。
また、トリートメント効果もあり、毛髪を保護し、保湿、柔軟効果が期待できます。
コカミドMEAはココヤシの実から作られる界面活性剤(洗浄成分)ですが、洗浄成分と言うよりは、他の界面活性剤の補助として配合され、各種成分を均等に混ぜたり、粘度を増して触感を良くする効果があります。
カプリル酸グリセリルは、抗菌性を有しているカプリル酸と結合していることから、製品自体の抗菌・防腐目的で配合されます。
また、カプリル酸はヤシ油またはパーム核油から得られるため、天然由来の抗菌剤・防腐剤としてアピールする事ができます。
ラウリン酸ポリグリセリル-2は食品添加物としても使われている成分で、製品を安定させる乳化剤として配合されています。
主にヘアケア製品に使用され、髪が静電気を帯びてまとまりにくくなるのを防いだり、くし通りをよくしたりするために配合されています。
また髪に柔軟性を与えることから、しなやかで柔らかい手触りにしてくれます。
BG(1,3-ブチレングリコール)は主に保湿剤として使用されます。
そのほかには細菌の増殖を抑える効果があることから防腐剤の効果を高める効果のほか、植物からエキスを抽出する際の溶媒として使用されるため、植物エキスを配合した際に、BGが少量、混ざり込むこともあります。
リンゴ酸ジイソステアリルは、低粘度、高保湿の油剤で、べたつかずに、髪を滑らかな状態に導びき、櫛通りを改善するほか、キューティクルの毛羽立ちを抑制し、毛髪のダメージケアにも効果が期待できることからシャンプー、コンディショナー、トリートメントなどに配合されています。
ワサビの根を乳酸菌発酵して抽出したエキスです。
ワサビを使った成分ですが、発酵させることでワサビの刺激はなくなっており、 肌に対する刺激は少なく、優れた抗菌作用がある酸化防止剤です。
抗酸化成分が皮脂の酸化を抑制することにより、皮膚のターンオーバーが正常化されるほか、光老化抑制作用も来されます。
香料は、シャンプーや化粧品に香りをつけたり、あるいは原料臭を隠すために配合される微量成分です。
カプリル酸グリセリルは抗菌性があり、防腐剤の補助として使用されるほか、皮膚軟化作用と保湿作用があり、皮膚への油分補給や乳化剤としても広く使用されています。
ヤシ油やパーム核油から得られるラウリン酸とグリセリンから得られる成分で、低濃度では乳化剤として、3%以上の比較的高濃度では起泡剤や洗浄剤として使用されます。
クエン酸がシャンプーなどに配合される場合は、PH調整、頭皮や毛髪の引き締めを狙った収れん作用を期待して配合されます。
マメ科植物グアーの胚乳由来の成分で皮膜形成機能があるのでシャンプーやコンディショナーへ配合することにより、毛髪の感触、光沢、まとめ易さ、櫛通りなどの性能を向上させます。
加水分解ケラチンはケラチンを酸、酵素又は他の方法により加水分解して得られるもので、ヘアコンディショニング剤、爪コンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤などとして使用されます。
古くから使われてきた保湿剤で、皮脂膜の分解によって生成される皮膚成分でもあります。
無色無臭の粘りけのある液体で、保湿剤または柔軟剤として使用され、ヘアケアーに使用する場合は乾燥した頭皮の保護やばさついた髪の補修に効果が期待できます。
プロパンジオールは、角層水分量増加による保湿作用、あるいは抗菌・防腐による製品安定化剤として使用されます。
髪をしっとりさせ、柔らかく軽い感触が得られます。また、アルコールの一種なので、さらさら感や軽さを生み出します。
また、フケの防止、頭皮のコンディショニング、髪質の向上などの効果も期待できます。
アセチルチロシンは、メラニン合成経路における前駆物質で、白髪ケア用サプリメントでも使われている物質です。
食品にも広く使用されている成分で、シャンプーなどに配合される場合は製品のPH調整、金属イオンによる悪影響を防止するためのキレート作用、各種成分の酸化防止作用があるほか
収れん作用による毛穴の引き締め、保湿作用、髪と頭皮を落ち着かせ、ツヤのあるまとまりの良い髪に導いてくれることが期待されます。
糖を発酵して乳酸を生成する乳酸菌によって乳酸発酵された液から、菌体や高分子物質を除去して得られる液体で、皮膚の保湿、あるいは皮膚の弱酸性を維持する目的で化粧品に配合されます。
その他、抗酸化作用を有していて、脂質の酸化を抑制する作用も期待できます。
カワラヨモギの花から抽出して得られる植物エキスで、抗炎症作用、抗アレルギー作用、細胞修復作用などが期待されます。
ジステアリルジモニウムクロリドは、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)で、使用目的は帯電防止と乳化です。
タンパク質が抜けた髪や乾燥している髪はプラスイオンが多く、静電気が起こりやすくなりますがジステアリルジモニウムクロリドは、石鹸と逆のイオン構造を持っており、マイナスに帯電している毛髪に吸着し、柔軟性や静電気防止などの効果があります。
生薬や香辛料としても有名なチョウジのエキスであり、抗酸化作用、抗アレルギー作用、抗老化作用のほか5α-リダクターゼ活性阻害による抗脱毛作用がが期待されます。
また、殺菌、抗炎症、血行促進作用なども期待でき、頭皮環境を改善する効果があることから育毛剤などにも配合されています。
チョウジ
ベヘントリモニウムクロリドは、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)で、多くのトリートメント剤などに使用されています。
帯電を防止して指通りが良くなるほか、吸着力が強く髪のまとまりを良くし、柔軟にしてくれることからダメージヘアの保護材としても使用されます。
γ(ガンマ)-ドコサラクトンは「エルカラクトン」とも呼ばれ、ナタネの種子から得られるヘアケア成分で、ドライヤーやヘアアイロンなどの熱をにより髪のアミノ基と結合し、ダメージヘアーを補修します。
加齢や紫外線、ドライヤーなどでめくれ上がった髪のキューティクルを修復する作用があり、うねりやクセ、絡まり、ハリやコシがない、広がりやすい髪などの改善に効果があります。
フェノキシエタノールは、グリコールエーテルという有機化合物で、抗菌、防腐剤として使用されます。
ラリックスエウロパエア木エキスは、ヨーロッパカラマツの木部のエキスです。
色素幹細胞を刺激し黒髪化を期待する成分で、白髪ケア成分として配合されます。
また、保湿効果があるほか、毛包を刺激することで、髪の成長を促し、髪を強化することが期待されます。
グリシンは、髪の主な成分であるケラチンの4.1%を占める成分で、保湿効果、血行促進効果、抗菌・抗酸効果、キレート作用、緩衝作用など、幅広い機能があり、代謝を向上させることで育毛にも効果が期待できることから、育毛剤や育毛シャンプーといった製品へ配合されることもあります。
主に植物油脂の不鹸化物から得られる植物ステロールの混合物です。
シャンプーなどに配合される場合はエモリエント作用、乳化安定化のために配合されます。
髪を保護し、水分の蒸発を抑えてくれるのでしっとりとまとまり、スタイリングしやすくなります。
イソプロパノールは、一般的には樹脂などの溶剤や消毒剤として使用される成分ですが、シャンプーやコンディショナーに配合する場合は、イソプロパノールを溶剤として使用すると水中に香油を均一に分散するので、香気の発散を良好にする効果が有ります。
九州の一部に生息するラン藻スイゼンジノリから抽出した高分子多糖体で、ヒアルロン酸よりも高い保水力をもち、頭皮と髪に豊かなうるおいを与え、頭皮のキメを整え、髪にすべるようなツヤと感触をもたらす成分です。
加水分解ヒアルロン酸はヒアルロン酸の分子量を小さくしたもので髪や皮膚への浸透力が高く、保水作用があるためヘアコンディショニング剤やスキンケア化粧品など様々な製品に使用されています。
参考:ケラチン
ケラチンは18種類のアミノ酸が結合して作られるタンパク質で、髪だけでなく爪や、皮膚の角質層を作るためにも使われている成分です。
髪に含まれている成分は
タンパク質が80~90%(そのうちケラチンが90%)を占めていて
その他の成分としては水分、脂質、メラニンなどがあります。
ラウルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチンは羊毛などのケラチンを原材料として作られる成分で、髪の保護、補修に使用されます。
(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマー
(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマーは、シリコンをベースにペプチドが組み合わさった構造をしておりヘアコンディショニング剤として使用されます。
髪を滑らかな感触にし、指通りをよくすると共に保湿し、髪を保護する機能があります。
痛んだ毛髪への吸着性に優れ、微量で全体に、均一なコーティング膜を形成し、ダメージの防止、修復が出来、髪の感触を改善するほか、使いすぎても重くならないのが特長です。
キサンタンガムは、トウモロコシなどのデンプンを発酵させて作られる成分で、食品などにも使われています。
水に溶けやすくシャンプーに使われる場合は、シャンプー剤の粘度を上げ、泡の弾力性を向上させる目的で使用されます。
リンゴ果実培養細胞エキスは、人の皮膚幹細胞の働きを高め、肌の状態を健やかにする効果が期待でき、培養物に含まれる代謝物には皮膚細胞の寿命を延ばす成分が多く含まれていて、注目のアンチエイジング成分です。
頭皮細胞に働きかけ老化を遅らせる働きが期待されることから、衰えた毛母細胞やメラノサイト細胞を活性化する目的で、育毛シャンプーやヘアケア製品に使用されています。
レシチンはあらゆる動植物の細胞の中に存在する成分で、医薬品やサプリなどにも使用されています。
シャンプーなどに使用する場合は、乳化補助剤、保湿剤、各種成分の頭皮への浸透促進、界面活性剤(洗浄成分)の刺激緩和、感触改善のためのヘアコンディショニング剤として使用されます。
マジョラム(和名:マヨラナ)の葉から抽出して得られる植物エキスで各種料理の香味付け、風味付けなどにも使用されています。
主な効能としては抗酸化作用、保湿、血行促進作用が期待され頭皮環境改善による薄毛や抜け毛対策にもつながります。
マヨナラの葉
尿素の一種で毛髪、皮膚に柔軟性を与え、基剤としても使用できる保湿効果に優れた成分で保湿剤、皮膚柔軟化剤として、スキンケア、ボディケアに配合されていてヘアコンディショニング剤、保水剤、保湿・湿潤剤に分類される。
水溶性の高分子ポリマーで、保水力が高く、水洗いしても効果が持続する。
髪のキューティクルの間に入り込み浮きや剥がれを防ぐヘアコンディショニング剤
アボカド油はアボガドの果実から取れるオイルで、頭皮を活性化させ薄毛や白髪予防になり、また、髪の日焼け予防にも効果が有ることから、髪のダメージ防止にも効果が有ります。
マカダミア種子油は人間の皮脂に組成が似ており、皮膚(頭皮)への浸透性が高く、特に30代以降急激に減少するパルミトレイン酸を豊富に含むため、比較的年齢の高い人のお肌(頭皮)のケアに効果が有る成分です。
また、髪への浸透力も高いので、乾燥した髪に潤いを与え艶やかな髪、まとまりやすい髪にする効果があり、オイル成分がキューテクルを保護するので、乾燥やドライヤーの熱から受けるダメージを軽減して枝毛や切れ毛の予防にもなります。
シア脂は、シアーバターの木の種子から得られる植物油脂で、人の皮膚が自然に生成する皮脂と非常に相性の良い飽和脂肪酸のオレイン酸が含まれているので、頭皮や髪になじみやすい特徴を持っています。
低粘度でなめらかでしっとりした感触を示し、浸透性に優れ、高い保湿性を有しているという特徴があり、ヘアケア製品の基剤などに使用されています。
シャンプーなどに配合される場合は、頭皮や毛髪の保護、水分量増加による頭皮へのエモリエント作用を目的に配合されます。
ヘンナは通称ヘナとも呼ばれ天然系染毛成分として古来からヨーロッパで用いられていましたが、発色性が弱く黒い髪のこれまで日本ではあまり使われていませんでした。
ところが、ヘンナの場合はカラーリング剤のように髪を傷めることが少なく、トリートメント効果もあることから、白髪を目立たなくする目的で、シャンプーやヘアパック等に配合されることが増えています。
ヘンナ
ヘマチンは、動物の血中のヘモグロビンを分離して合成され成分で、通常はグロビンという成分と結合した状態で存在しています。
髪の主成分のケラチンはグロビンと似ているため、ヘマチンを髪に使用するとケラチンと結合する力が働き、毛髪ダメージを補修してくれます。
また、抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑制して毛母細胞やメラノサイト細胞の老化を防ぎ、抜け毛や白髪を予防する働きがあるほか、パーマやカラーリングをした後に毛髪に残るアルカリ性薬剤を落としやすくする作用が有り、パーマの持ちを良くしたり、カラーリングの褪色を防いだりする効果も期待できます。
加水分解コンキオリンは真珠から抽出される成分で、古くから肌のケアや漢方薬にも使用されている成分です。
頭皮の保湿、頭皮細胞を若々しくする作用の他、毛髪に対する手触り感・ツヤ改善作用、キューティクルのリフトアップ抑制作用なども期待出来ます。
豆乳を基質として乳酸桿菌により発酵した後、ろ過して得られる液です。
発酵により、豆乳に含まれる大豆イソフラボン(女性ホルモンに似た働きがある)の吸収性が高くなるほか、保湿効果があり、肌に弾力やハリをもたらすエイジングケア化粧品などにも使用されます。
ホウケイ酸のカルシウム塩とナトリウム塩からなる球状のホウケイ酸ガラスでパール状の光沢感を出すために配合されます。
銀の酸化物です。殺菌・消臭作用が有り、防腐剤や品質保持の目的で配合されます。
コレステロールは、主に動物の組織内に広く存在する動物ステロールで、シャンプーなどに配合される場合は保湿作用、乳化安定、セラミドの安定化によるバリア機能の改善、有効成分の頭皮への吸収効果の向上などを目的に配合されます。
PG(プロピレングリコール)は保湿作用があるほか、防腐剤として単独ではなく他の防腐剤と併用されることがあり、溶剤や製品を安定させる作用にも優れていることから、化粧品などにも広く使用されている成分です。
クオタニウムー33は、羊毛由来のラノリンから作られたカチオン界面活性剤です。
毛髪への吸着性に優れ、18-MEAという髪のキューティクルを美しく保つのに重要な成分が含まれていて、髪に艶を出し、静電気を防ぎ、キューティクルのめくれなどを補修し、櫛通りをよくします。
ケラチンは、表皮の角質層や毛髪、爪など最外層を覆う組織を構成する線維性たんぱく質のことで、毛髪と非常に類似したアミノ酸組成の成分です。
加水分解ケラチンはケラチンを酸、酵素又は他の方法により加水分解して得られるもので、ヘアコンディショニング剤として使用されます。
加水分解コラーゲンは、コラーゲンを加水分解し分子量を小さくすることで肌の内部へ浸透するようにした成分です。
保護膜を作ることから、キューティクルが傷みにくくなり、髪にしなやかさを与えます。
また、頭皮などへの浸透で水分蒸散抑制および水分保持による保湿作用、コラーゲン産生促進による抗老化作用、ヒアルロン酸産生促進による抗老化作用などが期待されます。
プラチナと言えば高価な貴金属として有名ですが、抗酸化作用(アンチエイジング)があり、化粧品などにもよく使われている成分です。
抗酸化作用により頭皮が老化するのを押さえるほか、保湿機能や、髪のキューティクルを保護する作用もあります。
バラ科植物のアンズ(アプリコット)から得られる植物油を使って作られている成分で、毛質の感触を改良し、髪へのダメージを軽減させます。
シルクに含まれるアミノ酸は非常に肌に近い成分として知られており、シスチン、セリン、アラニン、チロシンなど、髪の主要成分であるケラチンの構成成分(アミノ酸)を豊富に含んでいて、健康食品や化粧品、育毛用品やシャンプーなどに使用されています。
デキストランは、ショ糖を原料にして、特定の乳酸菌(ロイコノストック属菌)が生産する多糖類の一種で、医薬品、化粧品の他にも様々な用途で使われています。
シャンプーや化粧品に使われる場合は主に保湿剤や安定剤、微量成分の均等化のために使用されます。
化粧品などに配合されている育毛成分として有名なキャピキシルの主な成分です。
毛母細胞などの修復機能があることから、育毛効果が期待されています。
マメ科の多年草、アカツメクサの花から抽出したエキスです。
AGA(男性型脱毛症)の原因となる5αリダクターゼという酵素の働きを抑制する働きがあることや、女性ホルモン様の働きをするイソフラボンが豊富に含まれていることから、多くの育毛剤に使用されており
アセチルテトラペプチド-3と共にキャピキシルの主成分です。
毛髪への吸着性が高く、傷んだ髪をダメージから保護、補修し、水分バランスを整えることでうねりを押さえる成分です。
オリーブ果実油はオリーブの果実から得られる脂肪油(植物油脂)です。
酸化に対する安定性が高く、油性基剤としてオイル製品を中心に使用されています。
閉塞性により髪などからの水分蒸発を抑え、髪に柔軟性や滑らかさを付与、人間の皮脂と組成が似ており、アレルギー反応が出にくく、皮脂膜となって紫外線から髪を守る効果が期待できます。
オリーブ
ワサビノキの種子から採れるエキスで、別名モリンガ種子エキスとも呼ばれます。
抗酸化作用や血管を健康に保つ効果が期待できることから、エイジングケア製品や薄毛・抜け毛対策の頭皮ケア商品にも配合されています。
ワサビ
ツバキ種子油は人間の皮脂に近い植物性の天然オイルで、エモリエント効果(水分蒸発抑制作用)で髪や頭皮を長時間乾燥から守り、潤いと艶を与えなめらかにします。
毛髪への吸収性が高く、柔軟性や弾力性を与えることからヘアケア製品に多く配合されている成分です。
アーモンド油は、アーモンドの種子から得られる脂肪油(植物油)です。
アーモンド油が保有している閉塞性により髪の水分蒸発を抑え、髪に柔軟性や滑らかさを付与するエモリエント性を有していることからヘアケア製品にも良く使用されています。
イランイランはアロマテラピーで使用される精油として有名です。非常に特徴のある香りで好みが分かれる場合もあります。
アロマとして非常にリラックス効果が有るほか、皮脂の分泌バランスを整える働きが有り、頭皮環境を整えることで育毛効果も期待されます。
イランイラン
レモン果皮油は、レモンの皮から取れる精油で、消毒・殺菌作用があるほか、血液の循環改善、過剰な皮脂分泌を抑えることで頭皮環境を整えるほか、アロマの効果など様々な効能が期待できます。
チャ葉エキスは、お茶の葉のエキスで、抗酸化作用や消臭作用(特に加齢臭抑制作用)のほか消炎作用、収れん作用、保湿作用などがあります。
塩化亜鉛は、亜鉛の塩化物で、収斂、殺菌、紫外線カット効果があります。
ナタネ油から得られる油で、乳化補助剤や感触改良(増粘剤)として使用されます。
混ざり合いにくい成分を均一に混ぜ合わせるための乳化剤として使用されています。
乳化剤として分類されますが保湿効果や毛髪への吸着性もあることから、ヘアケア用品のコンディショニング剤として使われます。
ドライヤーなどの熱処理によりキューティクル付近のアミノ酸と反応、結合し毛髪に留まることにより、シャンプー後も軽い質感に仕上がり、持続的なハリコシ、すべりを付与します。
セラミドNP、セラミドNG、セラミドAP
セラミドは人の皮膚の中にも存在し、水分保持、保湿作用がある成分で、肌(頭皮)のバリア機能も果たしています。髪に使われる場合は、髪の水分保持をサポートし、髪をしなやかにする働きをします。
フィトスフィンゴシンは、角質層(皮膚最外層)に存在する脂質の1つで、抗菌効果と抗炎症効果があります。
菌による頭皮の汚れを防ぎ、炎症を抑えることで頭皮状態を改善し、抜け毛防止効果やヘアサイクルの正常化効果が期待できるので、ヘアコンディショニング剤として使用されます。
エモリエント効果の高いラウリン酸と毛髪への吸着性が高く保湿効果があるアルギニンを組み合わせたアミノ酸系両性界面活性剤。
コンディショニング効果が高く、毛髪に滑らかさとしっとり感を与える。また、泡もちと泡質を改善し、泡立ちを向上させる。
アロエベラ の葉汁の乾燥物で、アロエベラ葉エキスから水分を蒸発させ、有用な成分だけを残したものです。
このため、アロエベラ葉エキスと同様の保湿作用、皮膚軟化作用、沈静作用があります。
以上:全成分解説
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