アジエンスの洗い流さないトリートメント:うる艶浸透ケアオイル(柔らかい髪質用)は花王から発売されている洗い流さないタイプのトリートメントです。
うる艶浸透ケアオイルには「柔らかい髪質用」と「硬い髪質用」があり、この記事では、柔らかい髪質用の特徴や成分、宝実の分析、評価について解説します。
アジエンス うる艶浸透ケアオイル やわらかい髪質用の販売会社さんのウリ
アジエンス うる艶浸透ケアオイル やわらかい髪質用の販売会社さんのウリは
●シェイクして使う2層式タイプ
普段は分離しているオイルとエッセンスがよく混ざるように、使う前にシャカシャカ振ってくださいとのこと。
●高浸透うる艶エッセンス配合
ザクロ果実エキス・蜂蜜・真珠タンパク(加水分解コンキオリン)・オタネニンジンエキス・シルクプロテイン(加水分解シルク)・リンゴ酸(補修・保湿)
●大人の可愛さを演出する優美なフローラルフルーティーの香り
アジエンス うる艶浸透ケアオイル やわらかい髪質用、宝実の分析
メインの成分がイソドデカン
メインの成分と言ってしまうと誤解が生じそうですが、イソドデカンは溶剤、通常はシャンプー関連製品は水が一番多く配合されています。
ところがこの製品は水よりもイソドデカンが多く配合されていて、イソドデカンは酸化安定性が高く、軽い質感でベタつきもなく、高揮発性であるため、髪などに付着するとスムーズに広がりつつすぐに揮発し、溶かし込んだ油性成分の特性を発揮します。
ですから、髪につけたときには、配合されている効果成分をまんべんなく髪に付着させ、かつ、すぐに乾くので、洗い流さないトリートメントとしての使い勝手は良いと思います。
メインの成分はシリコン
イソドデカンは溶剤で、髪をトリートメントする主な成分として使われているのは
ジメチコン:典型的なシリコン剤
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール:少量で良く伸び、密着度が高いので、べたつきがなくまとまりの良い髪にし、保護剤として髪の表面を刺激から守り、油性エモリエント成分として使用されます。
ジメチコノール:ジメチコンに比べてダメージヘアの修復機能が高いシリコンです。
また、ジメチコンと比べて耐水性や持続性のある滑らかな感触の皮膜(コーティング)を形成するほか、ジメチコンより、やや滑らかな感触を付与します。
髪の保護成分は各種取りそろえて豊富に含まれている
目立った髪の保護成分としては
・ザクロエキス
・ハチミツ
・加水分解コンキオリン:真珠から抽出される成分
・オタネニンジン根エキス:朝鮮人参の別名
・加水分解シルク
それぞれの成分の効能については全成分解説の中で説明しているので、気になる人はチェックしてみてください
市販の製品としてはマアマアの髪の保護成分が配合されていると言えるかもしれません
アジエンス うる艶浸透ケアオイル やわらかい髪質用、宝実の総合評価
洗い流さないトリートメントとして溶剤にイソドデカンを使用して、使い勝手が良くなるように工夫されているので、お風呂でしっかりトリートメントができないような場合には重宝すると思います。
もっともメインの成分がシリコン剤で、シリコン剤が悪いわけではないですが、というより、コーティング剤としてシリコンを使うのはごく普通なのですが
トリートメントとして使うなら、普通のコンディショナーとあまり変わらないような気がします。
また、ザクロエキスやオタネニンジンエキスなど一見贅沢な成分も配合されていますが、そもそも水で洗い流さないタイプのトリートメントは頭皮につけたらダメな製品で、髪だけに付着させて、どれほど効果があるのか疑問です。
ということで総合評価としては、洗い流さないアウトバストリートメントとして
ささっと髪をコーティングして手軽に整えたいという向きには使い勝手の良い製品だと思いますが本格的にダメージヘアーを修復したいのであれば、しっかり普通のトリートメントを使用した方が効果は大きいと思います。
アジエンスふんわり弾力タイプトリートメント(シャンプー事典)
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アジエンス うる艶浸透ケアオイル やわらかい髪質用の全成分解説
アジエンスうる艶浸透ケアオイルやわらかい髪質用の全成分について、配合量の多い順に解説します。
水よりも多く配合されているメインの成分です。
揮発性の高い液状炭化水素で、配合される目的は「溶剤」、シリコンや炭化水素などの油性成分を溶かし込むために使用されます。
イソドデカンは酸化安定性が高く、軽い質感でベタつきもなく、高揮発性であるため、髪などに付着するとスムーズに広がりつつすぐに揮発し、溶かし込んだ油性成分の特性が発揮されます。
代表的なシリコン剤で、髪をコーティングし、サラッとした質感にする事が出来ます。
多くのシャンプーやコンディショナーなどに使用されています。
エタノールはアルコールの成分で、抗菌、殺菌効果があるほか皮脂を取り除く効果が高く、頭皮の引き締め効果もあり、夏場などであれば清涼感も得られますが
頭皮トラブル等がある場合は、配合量が多いと刺激が強く、頭皮にダメージを与えてしまう可能性があります。
少量で良く伸び、密着度が高いので、ヘアケア製品に使用することで、べたつきがなくまとまりの良い髪にし、保護剤として髪の表面を刺激から守り、油性エモリエント成分として使用されます。
育毛剤にも乳化剤や粘度調整、頭皮を乾燥から守る油剤として配合されています。
古くから使われてきた保湿剤で、皮脂膜の分解によって生成される皮膚成分でもあります。
無色無臭の粘りけのある液体で、保湿剤または柔軟剤として使用され、ヘアケアに使用する場合は乾燥した頭皮の保護やばさついた髪の補修に効果が期待できます。
代表的シリコンであるジメチコンの分子の両端に親水性のシラノール基をもつシリコン油です。
ジメチコンは代表的なシリコン剤ですが、ダメージヘアの内部の修復機能が低い一方、ジメチコールは親水性が有り、ジメチコンに比べてダメージヘアの修復機能がアップしています。
また、ジメチコンと比べて耐水性や持続性のある滑らかな感触の皮膜(コーティング)を形成するほか、ジメチコンより、やや滑らかな感触を付与します。
乳化剤(親水性界面活性剤)として成分を均一に混ぜ合わせるために配合されます。
その他、エモリエント作用や、髪のキシミ感を緩和できる特徴があり、髪を洗う時のヌルつきをおさえる効果もあります。
配合されている成分のうちpHが変化すると効果が維持出来ない成分の効果を維持するためのpH調整剤として配合されます。
ザクロの実は健康や美容に良い成分を豊富に含んでいて食べ物として摂取する分には非常に良い成分ですが、シャンプーや化粧品として使用された場合の効果については不明
ザクロの種子から採れるザクロ種子油(ザクロオイル)の誤記であればエモリエント作用が期待出来ます。
食品として有名なハチミツですが、古代から、美容のために保湿剤として使用されてきた成分です。
加水分解コンキオリンは真珠から抽出される成分で、古くから肌のケアや漢方薬にも使用されている成分です。
毛髪に対する手触り感・ツヤ改善作用、キューティクルのリフトアップ抑制作用が期待出来ます。
オタネニンジンは朝鮮人参の別名で、オタネニンジン根エキスをシャンプーなどに使用した場合、育毛作用、血管拡張による血行促進作用、保湿作用、コラーゲン生成による抗老化作用などが期待されます。
もっとも、本製品は洗い流さないトリートメントで、頭髪以外の部位に使わないよう注意書きしてありますから、頭皮につけず髪のみに使用してどの程度の効果があるかはよく分かりません。
水分解シルクは、毛髪にしっかり付着し、ダメージヘアを補修したり、保護する機能があることからヘアケア製品に広く使用されます。
配合量が少量なのでPH調整剤として使われていると考えられます。
植物エキスなどの溶媒として、あるいは配合成分の溶けやすさを向上させる目的で使用されます。
水酸化Naは固形石鹸の原料としてよく使われているほか、カルボマーやクロスポリマーなどにアルカリ中和剤として処方することで増粘させ、乳化安定性を高めます。
また、酸性成分との組み合わせによるpH調整成分として使用されることもあります。
ノニオン(非イオン)界面活性剤で乳化安定剤、乳化剤として使用されます。
陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)で主な使用目的は帯電防止
ヘアコンディショニング剤に配合され、髪に強力に吸着する働きがあり毛髪を柔軟にし、すべりをよくし、静電気を防ぎます。
製品中の金属イオンの働きを抑制(封鎖)する目的でキレート剤として配合されます。
アニオン界面活性剤の洗浄能力を低下させたり、あるいは製品の透明化を損なう(濁らせる)、カルシウムイオンや鉄イオンなどの金属イオンと結びつくことで、洗浄能力の低下や透明系製品の不透明化(濁り)を防止します。
製品に適度な粘度を持たせたり、使用感を向上させる目的で配合される水溶性の高分子です。
UVA吸収による紫外線防御作用があり、日焼け止めクリームなどにも使われる成分で髪が紫外線から受けるダメージを防止します。
BG(1,3-ブチレングリコール)は主に保湿剤として使用されます。
そのほかには細菌の増殖を抑える効果があることから防腐剤の効果を高める効果のほか、植物からエキスを抽出する際の溶媒として使用されるため、植物エキスを配合した際に、BGが少量、混ざり込むこともあります。
フェノキシエタノールは、グリコールエーテルという有機化合物で、抗菌、防腐剤として使用されます。
香りをつけるための合成香料です。
黄203
いわゆる「法定色素」というもので、製品に色をつけるためのタール系の色素です。
微妙に橙色がかった黄色
黄203は別名キノリンイエローWSとも呼ばれ第3分類になります。
注:第3分類:粘膜に使用されることがない外用医薬品、外用医薬部外品、化粧品等に使用できるもの
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