エティークシャンプー はethicame(エシカミー)が販売している固形シャンプーです。
エティークシャンプーバーシリーズには「ピンカリシャス」「ヒーリキウイ」と「セントクレメンツ」などがあり
この記事では、ピンカリシャスの特徴や成分、宝実の分析、評価について解説します。
エティークシャンプーは固形シャンプーなので「シャンプーバー」という呼び方をしています。
エティークシャンプーバーピンカリシャスの販売会社さんのウリ
・艶髪、ノーマルヘアー用で髪一本一本に輝きと潤いを与える。
・ココナッツオイル(ヤシ油)、カカオバター(カカオ脂)が髪と頭皮をやさしく洗い上げる。
・バニラ&ピンクグレープフルーツの香り。
・地球環境に配慮し、固形シャンプーという形にしたためプラスティック容器を使用していません。
・2012年10月にニュージーランドでブリアン・ウエストによって設立(原産国ニュージーランド)
切り取って持ち運びもOK
旅行などでお出かけの際は、必要な分を切り取って持ち運びも可能です。
エティークシャンプーバーピンカリシャス、宝実の分析
環境保護を重視している
エティークの固形シャンプーは、環境を守る為にプラ容器を使わないというのがウリのコンセプトです。
そして、単にプラ容器を使っていないだけで無くメインの洗浄成分やその他の成分に、生分解性能に優れている(自然環境の中に残りにくい)自然派の成分を重視して配合されていることがよく分かります。(詳しくは全成分解説を参照)
また、おそらくヨーロッパ方面に輸出することを重点に開発されたシャンプーであることから、硬水でも良く泡立つ成分が使われています。
洗浄成分には硬水だと洗浄力が発揮しにくい成分が多くあるものの日本はほとんど軟水なので硬水を意識する必要は無いのですが、環境保護を重視するヨーロッパ(硬水が多い地域)での使い心地を重視しているためであると思います。
香料にも人工香料ではなく天然のグレープフルーツ果皮油とバニラ果実油が使われているのも自然派を意識したものと思われます(ちなみに個人的偏見かも知れませんがバニラって欧米系の人が好む香りってイメージがあります)
洗浄成分はマイルド?
洗浄成分にはマイルドでしっとりとなめらかな感触の洗い上がりとなるココイルイセチオン酸Naが配合されているので、シリコンも配合されていません。
もっともサブの洗浄成分はココアルキル硫酸NAで、ちょっと刺激の強い洗浄成分です。ほかの成分が、なかなか良い物を使っているのにこの成分だけは、なんでーって感じです。
ほかの成分がマイルドな洗浄成分なので、洗浄力をちょっと上げるために使っているのでしょう。
エティークシャンプーバーイメージ動画
エティークシャンプーバーピンカリシャス宝実の総合評価
やはり特徴は自然派の、環境に優しい成分で固めているということでしょう。よくあるハデな育毛系の成分のようなものは配合されていませんが、基本的に環境を痛めないような成分で、また頭皮などにも優しい成分で作られてあります。
特に目立った、アピールするような成分は含まれていないものの、環境破壊が気になる人、ナチュラル系のシャンプーが良いという人にとっては、プラゴミもほとんど発生しない固形シャンプーという選択肢も有りと思います。
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エティークシャンプーバーピンカリシャスの全成分解説
エティークシャンプー バー ピンカリシャスに配合されている全成分について、配合量の多い順に解説します。
メインの洗浄成分になります。
ヤシ油から得られる脂肪酸とイセチオン酸Naを結合して得られる洗浄成分で、石鹸の質を改良する洗浄剤として開発され、石鹸に近い豊かでクリーミィな泡立ちが得られ、マイルドでしっとりとなめらかな感触の洗い上がりとなるのが特徴
脱脂力が比較的弱い(=刺激が少ない)が皮膚や毛髪に対して保湿効果もあり、生分解性が良く自然環境にも優しい洗浄成分です。
プラゴミを減らし、地球環境を改善するというコンセプトで作られたエティークシャンプーバー(固形シャンプー)ですから、洗浄成分にも環境に優しい成分を使っているということですね。
硬水でも石鹸に近い豊かでクリーミィな泡立ちが得られ、しっとりとなめらかな感触の洗い上がりとなるのが特徴
注:硬水にはカルシウムやマグネシウムなどの多量のミネラル含まれており、これが石鹸や洗剤の界面活性剤と反応することで石鹸カスが発生します。この石鹸カスを金属石鹸と呼び、洗浄力を大幅に下げる原因になります。
因みにエティークシャンプーバには他にも硬水中でも洗浄力を発揮する洗浄成分が各種配合されています。
原産国のニュージーランドは日本と同じように軟水が多い国なので、硬水中の洗浄力にこだわる必要はないのですが、ヨーロッパなどの硬水の多い地域への輸出を考えて、このような洗浄成分の配合となっていると考えられます。
ラウリル硫酸Naと同系統(硫酸系、高級アルコール系)の洗浄成分で、洗浄力が高く、使用感の良い洗浄成分ですが洗浄剤の電荷が強く敏感肌には刺激になりやすく、分子が小さく残留性も高いので最近は避けられる傾向のある洗浄成分。
ラウリル硫酸Naよりは低刺激ですが硫酸Na系統ですから、頭皮トラブルがあるような人であれば、使用は控えた方が良いかも知れません。
他の洗浄成分が低刺激で、環境に優しい成分を使用しているのに何で、サブとは言え刺激の強めのココアルキル硫酸NAを使うのかちょっと残念ですが、他の成分と組み合わせることで使い心地を向上させるなどの内輪の理由があるのかもしれません。
デシルグルコシドは、すすぎ性に優れたさっぱりとした洗浄力を有した洗浄成分で、陰イオン界面活性剤と同等以上の起泡力および泡安定性・泡持続性があります。
洗浄力を低下させる金属石鹸を分散する機能に優れ、硬水中でも使用でき、皮膚への刺激、目への刺激も低く、生分解性も高く赤ちゃん向けの製品に使用されることもある成分です。
ステアリン酸は動物、植物の脂肪に豊富な飽和脂肪酸(高級脂肪酸)の一種です。
ステアリン酸を配合することで、脂肪酸が補充され肌のバリア機能の改善に役立つほか、親油性と親水性両方を持ち、天然の乳化剤として乳液やクリームの伸びや固さを調整し、安定性を向上させるために感触改良剤として配合されます。
カカオの種子から採れる植物油脂です。シャンプーなどに配合される場合は頭皮を保護してエモリエント作用を得る効果のほか、髪に潤いを与えて柔らかな手触りに仕上げ、ダメージヘアのコンディションを整えることにも効果が期待できます。
パーム油から作られる高級アルコールの一種です。アルコールと表示されていますが、一緒にエチルアルコールが配合されていなければ、アルコールフリー製品に分類されます。
乳化補助、感触改良などの目的でコンディショナーや、洗浄製品、ヘアケア製品、メイクアップ化粧品、スキンケア化粧品、ボディ&ハンドケア製品などに幅広く使用されています。
感触改良の目的で配合されていると考えられます。
ヤシ油は融点が20-28℃と室温と同様であるため、適度な硬さが調節できる柔らかく感触の良い油性基剤として感触改良材としても使われ、シャンプー以外の化粧品にも幅広く使用されます。
PH調整剤として使われていると考えられます。
古くから使われてきた保湿剤で、皮脂膜の分解によって生成される皮膚成分です。
無色無臭の粘りけのある液体で、保湿剤または柔軟剤として使用され、ヘアケアーに使用する場合は乾燥した頭皮の保護やばさついた髪の補修に効果が期待できます。
高い吸湿性と保水性をもっており化粧品などにも広く使われている保湿剤です。
その他、薄い皮膜となって肌や髪を乾燥から守る働きもあり、温和なべとつかない光沢を与え、乳化製品の白色化を促進する効果も有ります。
後述のベヘントリモニウムメトサルフェートと組み合わせることで、ヘアコンディショニング効果を発揮します。
グリセリンに中級脂肪酸(中鎖脂肪酸)の一種であるカプリル酸とカプリン酸を結合したグリセリン脂肪酸エステルです。
天然の油脂よりも軽い感触であり、酸化安定性に優れており、皮膚をなめらかにしたり、うるおいを保つ働きがある油性原料です。
シャンプーなどに配合される場合は、エモリエント作用、感触改良のほか、分散(粒子状の成分を均一に混ぜる)などの目的のために使用されます。
グレープフルーツ果皮油は香料として使われ、アロマとしてのリフレッシュ効果のほか
血行促進、収れん作用、皮膚コンディショニング、保湿効果が期待できることから、頭皮ケアにも良いと言われています。
本製品には人工香料が使用されていないことから、後述のバニラ果実と合わせて、天然香料として使用されていると思われます。
コンディショナーやトリートメントにもよく使われる成分です。帯電防止剤ですが、高級アルコールであるセタノール(前述)と併用して使用されることで効率よく毛髪に吸着し、塗布からすすぎにかけての毛髪のからみを効果的に除去し、滑らかさを増す役割を果たします。
バニラ果実油はバニラの果実から得られる油脂でアロマオイルとしても使用され、肌や頭皮にエモリエント効果を与えてくれます。
人工香料が配合されていないことからエモリエント作用よりも、前述のグレープフルーツ果皮油と合わせて天然の香料として配合されていると考えられます。
マイカとは雲母のことで化粧品の体質顔料として光学的性質の改善のためなどによく使われます。薄くて表面が滑らかな性質を利用して、伸び、ツヤ、すべり、透明性の付与による感触改良や、粉体基材を目的に使用されることがあります。
鉄の酸化物(無機顔料)の総称です。化粧品成分表示名称ではすべて「酸化鉄」と表記されますが、医薬部外品名称では「黄酸化鉄」「ベンガラ」「黒酸化鉄」と表記されます。
使用目的は顔料(着色料)で、酸化鉄の種類によって黒、赤、黄色の着色に使用され、マット(ツヤ無し)な色づけに使用したい場合に使われます。
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