エティークシャンプー はethicame(エシカミー)が販売している固形シャンプーです。
この記事では、エティークシャンプーの中の「ミンタジー」の特徴や成分、宝実の分析、評価について解説します。
エティークシャンプーは固形シャンプーなので「シャンプーバー」という呼び方をしています。
エティークシャンプーバーミンタジーの販売会社さんのウリ
・ドライヘアー、ダメージヘアー用
・ココナッツオイル(ヤシ油)、カカオバター(カカオ脂)が髪と頭皮に潤いを与え、しっとりとなめらかに洗い上げます。
・ペパーミント(セイヨウハッカ油)が頭皮に清涼感を与えます(ミントの香り)
・地球環境に配慮し、固形シャンプーという形にしたためプラスティック容器を使用していません。
・エティークブランドはは、市場で販売されているビューティープロダクツが、環境へ与える問題に着目し、ニュージーランドでブリアン・ウエストによって設立(原産国ニュージーランド)
エティークシャンプーバーミンタジー、宝実の分析
ミンタジーのメインの洗浄成分は、洗浄力がマイルドで髪や頭皮に優しい成分を使用しています。また、生分解性が良く自然環境にも優しい洗浄成分です。
サブの洗浄成分として配合されているココアルキル硫酸Naは、洗浄力が強く、刺激が強いですが、メインの洗浄成分に、とってもマイルドで低刺激な洗浄成分を使用していることから、その洗浄成分をカバーするために、やや洗浄力が強めの成分を配合しているのだと考えられます。
香料にセイヨウハッカ(ミント、ペパーミント)の葉から抽出して得られるエキスを使用しており、サッパリとした爽快な香りがします。
これと言った特徴の有る成分は配合されていませんが、頭皮や髪のダメージをカバーし、しっとりと保湿する機能を重視しています。
エティークシャンプーはノンシリコンシャンプーです。
エティークシャンプーバーミンタジー、宝実の総合評価
ミントの香りで、スッキリ爽やか系のイメージがありますが、どちらかというと頭皮や髪のダメージをカバーししっとり保湿する機能を重視したシャンプーです。
エティークシャンプーバーの中では髪のダメージが気になる人、やや硬めの髪の人の為のシャンプーと言えます。
自然環境を保護したい人の為のシャンプーですが、髪や頭皮にも優しい成分を使用しています。
コンディショナーバーは、ミンタジーを選ぶなら、髪のダメージが大きい人なら「ザ ガーディアン」、まあそこまででもないという人なら「ワンダーバー」が良いでしょう。
エティーク コンディショナー バー ザ ガーディアン(シャンプー事典)
エティーク コンディショナー バー ワンダーバー(シャンプー事典)
★Amazonでエティークコンディショナー バーを見てみる★
エティークシャンプーバーミンタジーの全成分解説
エティークシャンプーバーミンタジーに配合されている全成分について、配合量の多い順に解説します。
ヤシ油から得られる脂肪酸とイセチオン酸Naを結合して得られる洗浄成分で、石鹸の質を改良する洗浄剤として開発され、石鹸に近い豊かでクリーミィな泡立ちが得られ、マイルドでしっとりとなめらかな感触の洗い上がりとなるのが特徴
脱脂力が比較的弱い(=刺激が少ない)が頭皮や毛髪に対して保湿効果もあります。
生分解性が良く自然環境にも優しい洗浄成分です。
エティークシャンプーシリーズは基本的にこの洗浄成分を基本として配合されています。
ラウリル硫酸Naと同系統(硫酸系)の洗浄成分で、洗浄力が高く、使用感の良い洗浄成分ですが洗浄剤の電荷が強く敏感肌には刺激になりやすく、分子が小さく残留性も高いので最近は避けられる傾向のある洗浄成分。
ラウリル硫酸Naよりは低刺激ですが硫酸Na系統ですから、頭皮トラブルがあるような人であれば、使用は控えた方が良いかも知れません。
会社の説明では次のココイルイセチオン酸Naと組み合わせることで刺激を低下させているということです。
デシルグルコシドは、すすぎ性に優れたさっぱりとした洗浄力を有した洗浄成分で、陰イオン界面活性剤と同等以上の起泡力および泡安定性・泡持続性があります。
洗浄力を低下させる金属石鹸を分散する機能に優れ、硬水中でも使用でき、皮膚への刺激、目への刺激も低く、生分解性も高く赤ちゃん向けの製品に使用されることもある成分です。
エティークは軟水が多いニュージーランド産ですが、環境問題に敏感なヨーロッパ(硬水が多い、因みに日本では軟水が多い)への輸出がメインのシャンプーなので硬水中でも、しっかり洗浄力を発揮する成分が配合されているようです。
参考:金属セッケン
石鹸などの成分である脂肪酸イオンが、水道水成分や身体の汚れに含まれるカルシウムやマグネシウムと反応して脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムになったもので、洗浄成分の洗浄力を大きく落としてしまいます。
シャンプーに配合される場合は、セッケンの合成目的(材料)として配合されるほか、融点が20-28℃と室温と同様であるため、適度な硬さが調節できる柔らかく感触の良い油性基剤として感触改良の目的で配合されます。
セッケン合成の場合は水酸化Naまたは水酸化Kと一緒に配合されますが、これらの成分が配合されていないことから、感触改良が目的だと考えられます。
カカオの種子から採れる植物油脂です。シャンプーなどに配合される場合は頭皮を保護してエモリエント作用を得る効果のほか、髪に潤いを与えて柔らかな手触りに仕上げ、ダメージヘアのコンディションを整えることにも効果が期待できます。
古くから使われてきた保湿剤で、皮脂膜の分解によって生成される皮膚成分でもあります。
無色無臭の粘りけのある液体で、保湿剤または柔軟剤として使用され、ヘアケアーに使用する場合は乾燥した頭皮の保護やばさついた髪の補修に効果が期待できます。
パーム油から作られる高級アルコールの一種です。アルコールと表示されていますが、一緒にエチルアルコールが配合されていなければ、アルコールフリー製品に分類されます。
乳化補助、感触改良などの目的でコンディショナーや、洗浄製品、ヘアケア製品、メイクアップ化粧品、スキンケア化粧品、ボディ&ハンドケア製品などに幅広く使用されています。
感触改良材のセタノールと類似していますが、後で説明するセタノールより乳化物の質感を若干硬めにできる傾向があるため、粘稠度を高める目的でも用いられます。
また、ある種の成分と併用することで毛髪への吸着がよくなり、適度な光沢と滑らかさを付与します。
ステアリン酸は動物、植物の脂肪に豊富な飽和脂肪酸(高級脂肪酸)の一種です。
ステアリン酸を配合することで、脂肪酸が補充され頭皮のバリア機能の改善に役立つほか、親油性と親水性両方を持ち、天然の乳化剤として乳液やクリームの伸びや固さを調整し、安定性を向上させるために感触改良剤として配合されます。
PH調整剤です。
高い吸湿性と保水性をもっており化粧品などにも広く使われている保湿剤です。
トリートメント / コンディショナーなどに使用される場合は、乳化補助、感触改良などの目的で使用され、乳化物を安定させるとともに粘度を上げ、また、適度にエモリエント性があり、毛髪に滑らかさと肌ざわりの良い感触を付与します。
その他、薄い皮膜となって肌や髪を乾燥から守る働きもあり、温和なべとつかない光沢を与え、乳化製品の白色化を促進する効果も有ります。
グリセリン脂肪酸エステルです。天然の油脂よりも軽い感触であり、酸化安定性に優れており、皮膚をなめらかにしたり、うるおいを保つ働きがある油性原料です。
エモリエント作用、感触改良のほか、分散(粒子状の成分を均一に混ぜる)などの目的のために使用されます。
シソ科植物セイヨウハッカ(ミント、ペパーミント)の葉から抽出して得られるエキスです。
ペパーミントの爽快なメントールの香りは中枢神経を刺激して血管を拡張させ、知覚神経終末を刺激することで眠気を吹き飛ばし、脳の働きを活性化するほか冷感作用と鎮静作用を発揮すると考えられています。
シャンプーに配合される場合は、収れん作用、鎮静作用、冷感(清涼感)作用、抗菌作用、香料として使用されます。
帯電防止剤ですが、前述のセタノール、セテアリルアルコールと併用して使用することで毛髪のコンディショニング効果が相乗的に向上し、毛髪のからみを効果的に除去し、滑らかさと輝きを付与し、キューティクルの損傷を修復します。
マイカとは雲母のことで顔料などに光学的性質の改善のためなどによく使われます。薄くて表面が滑らかな性質を利用して、伸び、ツヤ、すべり、透明性の付与による感触改良や、粉体基材を目的に使用されることがあります。
白色顔料による着色が目的だと考えられます。
酸化チタンは光触媒作用を有しており、光を受けると表面で強力な酸化力を発揮するため、頭皮や皮膚表面でその酸化力が生じると安全上問題ですから、必ず何らかの表面コーティング処理を行った上で配合されます(前述のステアリン酸が表面処理剤としても使用されていると思われます)
ミンタジーは緑青基調ですが、色を際立たせるために使用されていると思います。
青緑色-緑色の着色剤として使用され、安定性が高く、退色しにくい特徴があります。
★Amazonでエティークコンディショナー バーを見てみる★
コメント