Kicca(キッカ) クリームシャンプーは(株)AFC(エーエフシー)から発売されているシャンプーです。
この記事では、Kicca(キッカ) クリームシャンプーの特徴や成分、宝実の分析、評価について解説します。
Kicca(キッカ) クリームシャンプーの販売会社さんのウリ
・1本6役サロン級のスペシャルケア
Kicca(キッカ) クリームシャンプーだけでシャンプー、リンス、トリートメント、頭皮クレンジング、保湿(へパック)、ヘアフレグランスが同時に出来ちゃう優れもの。
・クリームシャンプーなのでメイククレンジングのように頭皮の汚れを優しく落とす。
・Kicca(キッカ) クリームシャンプーでリラックス&スペシャルケア
Pt1:ダメージケア
Pt2:しっとり潤うツヤ髪
Pt3:うねりケア
Pt4:1本で6役、速乾で時短ケア
Pt5:気品をまとう甘美な香りでリラックス(キンモクセイ×バニラ)
Kiccaは面倒なヘアケアが1本で済むため、その分お風呂でリラックスできます。こだわりのダメージケア成分・保湿成分でしっとりうるツヤ髪に、さらにキンモクセイ×バニラの香りで癒しをサポートします。
Kicca(キッカ) クリームシャンプー、宝実の分析
最初にKicca(キッカ) クリームシャンプーの成分をチェックしたとき、あれれれれ、界面活性剤などの洗浄成分がほとんど入ってないじゃない、もしかして間違えたかなって3回ほどチェックし直してしまいました。
保湿や頭皮を保護する成分、育毛剤や髪の毛をケアする成分はたっぷり含まれているのに、いわゆる洗浄成分、界面活性剤と呼ばれる成分がほとんど配合されていません。
となると、Kicca(キッカ) クリームシャンプーはシャンプーと言うより、髪や頭皮を保護し活性化させるためのトリートメントクリームみたいな位置づけになり
界面活性剤で油汚れをきれいさっぱり洗い流すものではなく、どちらかというとシャンプーを使わないお湯シャンに各種の成分を加えて髪や頭皮をマッサージするというイメージで捉えるとわかりやすいかもしれません。
Kicca クリームシャンプーの全成分(効能は筆者が独断と偏見で主な効能としたもの)
Kicca(キッカ) クリームシャンプー、宝実の総合評価
分析の項で解説したとおり、洗浄力は最低限に抑えてあり、頭皮トラブルやダメージヘアが気になる人が行うお湯シャンに近い洗髪になると思います。
ただし、お湯シャンのように刺激を最小限にして汚れを落とすというだけではなく、各種の保湿、育毛、ヘアコンディショニング成分が豊富に配合されているので
汚れた髪や頭皮を洗うよりも、積極的に頭皮環境や育毛効果を上げるためのシャンプーと言えると思います。
結論として、健康な髪や頭皮だったり、皮脂が多い人やヘアクリームなどを使っていて汚れが気になるような人には向いていないと思います。
このシャンプーが効果的なのは頭皮トラブルや、抜け毛、ダメージヘアーに悩んでいる人が、頭皮や髪のケアを行うのに最適なシャンプーとなります。
Kicca(キッカ) クリームシャンプーの全成分解説
Kicca(キッカ) クリームシャンプーの全成分について、配合量の多い順に解説します。
古くから使われてきた保湿剤で、皮脂膜の分解によって生成される皮膚成分でもあります。
無色無臭の粘りけのある液体で、保湿剤または柔軟剤として使用され、ヘアケアーに使用する場合は乾燥した頭皮の保護やばさついた髪の補修に効果が期待できます。
シャンプーなのに一番多く配合されているのがグリセリンという、かなり変わったシャンプーです(通常は洗浄成分が一番多くなる)
BG(1,3-ブチレングリコール)は主に保湿剤として使用されます。
そのほかには細菌の増殖を抑える効果があることから防腐剤の効果を高める効果のほか、植物からエキスを抽出する際の溶媒として使用されるため、植物エキスを配合した際に、BGが少量、混ざり込むこともあります。
2番目に多く配合されている成分にも保湿剤系の成分が含まれていることになります。
コメ胚芽油はエモリエント性を有していることから、各種化粧品や、ヘアケア製品などに広く使用されています。
また、コメ胚芽油に含まれている、オレイン酸やリノール酸には髪のキューティクルを整える働きがあることや。コメ胚芽油は毛母細胞の保護や保湿作用によって頭皮の状態を改善し、育毛効果が期待できます。
セタノールは、高い吸湿性と保水性をもっており化粧品などにも広く使われている保湿剤です。
トリートメント / コンディショナーなどに使用される場合は、乳化補助、感触改良などの目的で使用され、乳化物を安定させるとともに粘度を上げ、また、適度にエモリエント性があり、毛髪に滑らかさと肌ざわりの良い感触を付与します。
その他、薄い皮膜となって肌や髪を乾燥から守る働きもあり、温和なべとつかない光沢を与え、乳化製品の白色化を促進する効果も有ります。
ベヘントリモニウムメトサルフェートは、帯電防止剤ですが高級アルコールのセタノールまたはセテアリルアルコールなどと併用して使用することで毛髪のコンディショニング効果が相乗的に向上し、毛髪のからみを効果的に除去し、滑らかさと輝きを付与し、キューティクルの損傷を修復します。
これらの目的で主にコンディショナーや、トリートメントなどに配合されます。
水と油などのように、本来、混ざり合わない性質のものを微細粒子状に分散させるための親油性乳化剤として使用されます。
安全性が高い親油性の非イオン性界面活性剤で、各種乳化系に幅広く用いられていて、クリームなどの比較的粘度の高い製品に適しています。
起泡と消泡の両方の作用があり、洗浄剤の泡立ちをよくする働きがあります。
ジメチコンは代表的なシリコン剤で、髪をコーティングし、サラッとした質感にする事が出来ます。
多くのシャンプーやコンディショナーなどに使用されています。
ラウリン酸ポリグリセリル-10はヤシ油やパーム核油から得られるラウリン酸とグリセリンから得られる成分で、低濃度では乳化剤として、3%以上の比較的高濃度では起泡剤や洗浄剤として使用されます。
シクロペンタシロキサンは、環状シリコーンの一種で、常温でも蒸発する揮発性がある合成ポリマーで、油液ですが、べとつきがなく使用感がさっぱりしています。
他の成分との相溶性があり、薄く広がり伸びが良く、さらっとした感触を付与することから、油性基剤として化粧品だけでなくアウトバストリートメントなどにも広く使用されています。
また、シリコンですからシャンプーに配合されている場合、すすぎ時に髪が絡んだりきしんだりすることがなく、乾いた後は髪の表面を滑らかにし、まとまりをよくします。
サラサラ感があり、摩擦を抑えるので枝毛防止になり、コンディショナーやトリートメントにもよく配合されています。
シア脂は、シアーバターの木の種子から得られる植物油脂で、人の皮膚が自然に生成する皮脂と非常に相性の良い飽和脂肪酸のオレイン酸が含まれているので、頭皮や髪になじみやすい特徴を持っています。
低粘度でなめらかでしっとりした感触を示し、浸透性に優れ、高い保湿性を有しているという特徴があり、ヘアケア製品の基剤などに使用されています。
シャンプーなどに配合される場合は、頭皮や毛髪の保護、水分量増加による頭皮へのエモリエント作用を目的に配合されます。
ステアルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)
ステアルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチンは、毛髪への吸着性が高く、傷んだ髪をダメージから保護、補修し、水分バランスを整えることでうねりを押さえる成分です。
帯電防止剤、ヘアコンディショニング剤、皮膚コンディショニング剤などとして使用されます。
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムは、ヒアルロン酸をカチオン化し、水に洗い流されにくい性質を付与することで、保水効果を持続させることができるようになります。
また、髪の表面に薄い膜を作ることで保湿力が持続し、しかもべとつかないので、各種成分がしっかり髪に吸着するほか、キューティクルをはがれにくくする働きもあります。
加水分解コンキオリンは真珠から抽出される成分で、古くから肌のケアや漢方薬にも使用されている成分です。
頭皮の保湿、頭皮細胞を若々しくする作用の他、毛髪に対する手触り感・ツヤ改善作用、キューティクルのリフトアップ抑制作用なども期待出来ます。
ニンニク根エキスは、ニンニクの鱗茎から得られる抽出物(植物エキス)で、角層水分量増加による保湿作用 、血管拡張による血行促進作用などを目的に配合されます。
ローマカミツレ花エキスは、ローマンカモミールの花から抽出して得られる植物エキスです。
AGEs生成抑制による抗糖化作用(皮膚の老化防止)のほか抗炎症作用、皮膚代謝促進作用、抗菌作用などもあり、頭皮環境を改善することで育毛にも好影響が得られることからシャンプーや育毛剤に活用されています。
ゴボウ根エキスは、ゴボウの根から抽出して得られる植物エキスで、保湿作用、血行促進作用、フケおよび脱毛予防作用による育毛作用目的で配合される成分です。
アルニカ花エキスは、キク科植物アルニカ(和名:セイヨウウサギギク)の花から抽出して得られる植物エキスです。
主な作用としては、抗アレルギー作用、抗酸化作用などが期待されます。
ちなみに、
ニンニク根エキス、ローマカミツレ花エキス、ゴボウ根エキス、アルニカ花エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、オドリコソウ花/葉/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローズマリー葉エキスが一緒に配合されている場合は、
フケ原因菌抑制および抗酸化(過酸化脂質抑制作用)目的で設計された9種類の混合植物抽出液(製品名:ファルコレックスBX32)として配合されているものと考えられます。
セイヨウキズタ葉/茎エキスは、セイヨウキズタ(英名:ivy:アイビー)の葉・茎から抽出して得られる植物エキスです。
民間薬として肌の鎮静作用や、うっ血除去作用のある外用薬としても用いられています。
使用目的としては、抗炎症作用、抗菌作用、保湿作用、抗酸化作用、血管拡張(血行促進)、余分な水分の排出/ヒアルロニダーゼ活性阻害によるむくみ改善作用などがあります。
血行促進や頭皮環境改善効果が見込めることから育毛剤や育毛シャンプーを含むヘアケア製品に使用されることも多くなっています。
オドリコソウ花/葉/茎エキスは、シソ科オドリコソウの花や茎、葉、根から抽出される植物エキスです。
収れん作用、消炎作用が有り、また皮脂腺の活動を抑制する働きもあることから、頭皮環境を整え脱毛対策として育毛剤やヘアケア製品に配合されます。
その他、毛穴を引き締めフケ・痒みを防ぎ、頭皮をきめ細かく良い状態にしてくれる効果が期待されます。
オランダガラシ葉/茎エキスは、オランダガラシ(クレソン)の葉、茎から抽出して得られる植物エキスです。
シャンプーや育毛剤に配合される場合は、近年、育毛成分として注目されているR-spondin1産生促進による抗脱毛・育毛の目的で配合されます。
セイヨウアカマツ球果エキスは、マツ科植物ヨーロッパアカマツの球果(松ぼっくり、松かさのこと)から抽出して得られる植物エキスです。
一般的には肌荒れ・炎症改善作用目的で使用されますが、消炎、抗菌、血行促進、保湿、柔軟などの作用に優れていることから、育毛ケア製品にも広く活用される成分となっています。
その他、フケ原因菌抑制および抗酸化(過酸化脂質抑制作用)目的で設計された混合植物抽出液として配合されている場合もあります。
ローズマリー葉エキスはローズマリーの葉から抽出されるエキスで、ローズマリーは昔から若さを取り戻すハーブとして知られており血液循環を促進する効果があります。
そのほかにも、抗酸化作用、抗炎症作用および抗アレルギー作用、抗菌作用、抗老化作用があるばかりでなくパーマ、ブリーチ、カラーリングなどの化学処理された頭髪の抗酸化的な損傷抑制作用も認められています。
グリコシルトレハロースは、保水力に優れ、乳化安定や泡立ち向上や泡持続性増強に使われるほか、毛髪の滑り改善作用があることからヘアコンディショニング剤としても使用されます。
グリコシルトレハロースは、保水力に優れ、乳化安定や泡立ち向上や泡持続性増強に使われるほか、毛髪の滑り改善作用があることからヘアコンディショニング剤としても使用されます。
パンテニルエチルは、パントテン酸の誘導体で、ビタミンB群の一種です。
髪の保湿、毛母細胞や頭皮細胞の活性化、アンチエイジング効果などが期待されていて、育毛剤などにも使用されています。
ステアリルアルコール(牛脂、大豆油などが原料)とセタノール(ヤシ油、パーム油、牛脂、鯨脂などが原料)を混合させた、高級アルコールで乳化剤としての効果を得るために用いられ、適度なエモリエント性と乳化補助による粘度を適度に保つ効果があり、トリートメントやコンディショナーなどの基材成分として使用されます。
シクロヘキサシロキサンは、揮発性のあるシリコーンオイルで、毛髪にツヤを与え、バサバサ感を減らす効果があります。
また、化粧品などの油性基剤や溶剤としても使用されます。
アモジメチコンは、シリコン剤の一種です。一般によく使われるジメチコンに比べ、髪への吸着性が良く、ダメージヘアーの修復にも効果が有りますが、健康な髪や脂性の髪に使うとべたつく場合があります。
ジメチコンは代表的なシリコン剤ですが、ダメージヘアの内部の修復機能が低い一方、ジメチコールは親水性が有り、ジメチコンに比べてダメージヘアの修復機能がアップしています。
また、ジメチコンと比べて耐水性や持続性のある滑らかな感触の皮膜(コーティング)を形成するほか、ジメチコンより、やや滑らかな感触を付与します。
ジココジモニウムクロリドは主として帯電防止のために使用されます。
パーマやブリーチ処理、紫外線などによってダメージを受けた毛髪やシャンプーをすすいだ毛髪はマイナスに帯電し、キューティクルが開いた状態になります。
そこにプラスの電荷をもつジココジモニウムクロリド(帯電防止成分)を使用し髪に吸着させることで、キューティクル同士の静電気による反発を抑制し、きしみやキューティクルの摩擦が抑えられ、シャンプー後の毛髪の滑り性が改善され、もつれや絡まりを防ぎます。
ステアルトリモニウムクロリドは、陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)で主な使用目的は帯電防止です。
ヘアコンディショニング剤に配合され、髪に強力に吸着する働きがあり毛髪を柔軟にし、すべりをよくし、静電気を防ぎます。
セテス-20は非イオン性界面活性剤(ノニオン性界面活性剤)です。
水と油のように本来混ざり合いにくい物質を混ぜ合わせるための親水性乳化剤として使用されます。
ヒドロキシエチルセルロース(HEC)をシャンプーやコンディショナーに使用する場合は、粘度を上げ安定した状態を保つ目的のほか、配合されている粉状の成分を均一に保つ働きもします。
トコフェロールは、ビタミンEの別名です。製品自体の酸化防止及び髪や頭皮の抗酸化作用(アンチエイジング)を目的に配合されます。
クエン酸がシャンプーなどに配合される場合は、PH調整、頭皮や毛髪の引き締めを狙った収れん作用を期待して配合されます。
食品にも広く使用されている成分で、シャンプーなどに配合される場合は、製品のPH調整、金属イオンによる悪影響を防止するためのキレート作用、各種成分の酸化防止作用があるほか、
収れん作用による毛穴の引き締め、保湿作用、髪と頭皮を落ち着かせ、ツヤのあるまとまりの良い髪に導きます。
ペンテト酸5Naは、シャンプーや化粧品などの品質を安定させるキレート剤です。金属イオンのはたらきを封鎖することで、品質保持に役立ちます。
フェノキシエタノールは、主に抗菌、防腐剤として使用される芳香族アルコールの1種で、自然界にも存在する成分で、緑茶などにも含まれています。
エタノールはいわゆるアルコールの成分で、抗菌、殺菌効果があるほか皮脂を取り除く効果が高く、頭皮の引き締め効果もあり、夏場などであれば清涼感も得られます。
香料
香りをつけるための合成香料です。